献上小説置き場3

□試作品の楽しみ
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「うっ………ンッ……っ」
 
胸の突起を舐められ、歯を食いしばるマーモン。
久々すぎる感覚に理性を手放してしまいそうだ。
 
「マーモン、声出せ」
 
「いっ……やだっ!」
 
手で顔を覆いたいのに、両手をあっさり片手で押さえられてしまっている。
髪は長めではあるが、仰向けである今、そんなものはほとんど関係ない。
 
リボーンはマーモンの頬を撫でると、そっと口づけた。
 
「んっ………」
 
それは触れるだけで離れる。
 
「こんな可愛い顔をしてるくせに、何故隠す?まぁ、他の奴に見られるのもしゃくだが……」
 
「そっ…言われたくないから…だよっ!……ッひぅ!」
 
言い放った直後、半勃ちだった自身を握られた。
 
「ちょっ……リボーン!手っ……離し…っ」
 
「あいにく準備がなくてな。1回イってもらうぜ」
 
「はぁ!?まさか最後までやる気じゃ……」
 
「1時間しかねーんだ、有効に使わねーとな?」
 
「ムッ……ムギャアァァ〜!!」
 
 
本日二度目の叫びが、2人以外には聞こえる事なく消えていくのであった。
 
 
 
 
 
防音の地下室に、ぬちゃぬちゃといやらしい水音が響く。
 
「リッ…リボッ……もっ……」
 
「もう……挿れてほしいか?」
 
「違っ……」
 
穴からは、先程達したマーモンの精液が垂れ流れている。
それを使い、指を3本挿入されていた。
 
 
「ンッ……うぅ……」
 
こういう事はしばらく出来なかったくせに、イイところばかり攻めてくる。
こっちは久々の刺激に気が狂いそうだというのに……。
 
卑怯だ…と、マーモンは歯を食いしばりながら思った。
 
 
 
「声、抑えるな」
 
「いやっ……だ!」
 
「嫌がられると余計聞きたくなるな…」
 
明らかにどす黒いオーラを放つリボーン。
 
そして、指を抜いたかと思うと彼自身を挿入してきた。
 
「いっ……んぁ!」
 
痛い……痛いはずなのに………。
 
「アッ…ンンッ……ンやぁっ」
 
「お、やっと可愛い声が聞けたな」
 
リボーンは楽しそうにそう言うと、休む暇もなく律動を開始した。
 
「ちょっ……リボッ……待っ………アァッ」
 
顔は見られるし、声は抑えられないしで、すごく恥ずかしい。
けれど、気持ちいいのも確かで。
 
 
 
「リボッ……ン……」
 
「っ……何だ?」
 
リボーンがこちらを向く。
顔を見られたくないのに、目が合うと何故か安心出来た。
 
 
「キッ……」
 
「キ?」
 
 
「キス……して…?」
 
恥なんてとっくに捨てている。
ただ、何か足りなくて。
目が合った瞬間、勝手に本音が出てきた。
 
自分で言ってから、あぁ僕はキスをしたかったのだと認識する。
 
 
リボーンは驚いたが、頬を染めて涙目で「キスして」とねだる恋人に、さらに身体が熱くなるのを感じていた。
 
可愛らしいその小さな唇を、まるで獣のようにむさぼる。
 
「んむッ……ン……」
 
唇が離れた瞬間、また律動が再開された。
今度は先程よりも激しく深い。
 
「ンッ……アッ……ァアッ…」
 
「マッ……モン……ッ」
 
「リッ…リボッ……ンアァッ」
 
「〜〜ッッ」
 
マーモンが達した次の瞬間、つられるようにリボーンも精を放っていた。
 
 
 
 
 
 
 
 
2人でソファーに倒れ込んだ時、またマーモンの身体が熱くなる。
 
そしてなんと、赤ん坊の姿に戻ってしまったのだ。
そのすぐ後に、リボーンも赤ん坊に戻ってしまう。
 
 
「どういう事だ……?」
 
「1時間のはず……」
 
まだ半分もたっていないはずだ。
 
「計算ミスか?」
 
「……………わからない」
 
まだ試作段階だったし、時間が早まるのは想定範囲内だ。
 
「もしかして、激しい運動したから早まったりしてな」
 
軽く笑いながら言うリボーンに、マーモンは「そうかもしれない…」と呟く。
そして「きっとそれだ…」と、予想を確信に変えていった。
 
それからリボーンをキッと睨み、慌てて服とフードを被る。
 
 
「リボーンのバカ!!」
 
ありったけの力でそう叫び、実験室を飛び出て行くのだった。
 
 
 
 
残されたリボーンは、苦笑して「相変わらず可愛いな…」と呟く。
 
そして唯一無事な帽子を被ると、さてこれからどうしようと、真っ裸で腕を組むのであった。
 



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