献上小説置き場3

□ダブルデート
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ある晴れた日曜日。
映画館の前に4人の姿があった。
 
 
「……あの…山本…?」
 
「ん?」
 
ツナに呼ばれた山本は、嬉しそうにそちらを向く。
その横にはスクアーロの姿が。
 
「これって…4人で見るの…?」
 
「おうっ」
 
冷汗を流すツナの横には、不機嫌マックスなザンザスが。
 
実は一昨日、学校でツナは山本に映画のチケットを渡されたのだ。
「ちょうど2枚余ったからさー、ザンザスと行って来いよ、ツナ」と。
せっかくのチケット、庶民のツナはこれを無駄にするのは勿体ないと、乗り気でないザンザスを半ば強引に連れて来た。
そこで映画館についてみれば、そこにはチケットを渡した本人と、その恋人の姿が。
 
 
 
「山本が行けなくなったからこのチケットくれたんじゃなかったのー!?」
 
「んや、俺らがいるってわかったらザンザス来ねーかなって」
 
「確かに……ってか、何でザンザス?」
 
そこでスクアーロがげんなりと言った。
 
「どうやら武は、ダブルデートってやつをしたいらしいぜぇ…」
 
「ダッ……ダブルデートォ!!??」
 
 
こうして、楽しい楽しい休日が始まった。
 
 
 
 
 
 
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