ブログ小話置き場
□運命
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モノクローム・ファクターの白銀×昶です。
天気の良い昼休み。
昶(アキラ)、賢吾(ケンゴ)、綾(アヤ)の3人は屋上で昼食をとっていた。
ちなみに周りからは見えないが、白銀(シロガネ)もちゃんと昶の傍にいる。
そしてふと、綾が話を切り出した。
「ねぇ、昶の好きな人のタイプって何?」
「………はぁ?」
昶はパンをくわえたまま綾の方を見る。
「だって、昶って女性に興味なさそうっていうか…」
「違う違う、昶は人間に興味ないんだよ」
賢吾が笑って言った。
それに綾も「確かに…」と納得する。
昶はくだらないとまたパンを食べ始めた。
「昶君昶君、私は人間ではありませんけど、私には興味ありますか?」
「アホかっ」
白銀の必死の言葉も軽く切り捨てる。
「でも白銀さん、ホントに昶の事が好きなのねー」
「昶、男だぞ?」
そんな2人に例の胡散臭い笑顔を向け、白銀は昶に擦り寄った。
「もちろん、大好きですよ。性別は気にしません」
「気にしろよ!ってか寄るな!」
昶の必死の抵抗も無駄に終わる。
「それに―…」
「「それに?」」
「昶君と私は運命で繋がってますから」
「「……………」」
一瞬の間があり、それから我を取り戻したかのように綾と賢吾は苦笑した。
「ま、まぁホントにそうみたいだしね…」
「赤い糸、なんて言わないだけマシか…」
「赤い糸…それもいいですね」
微妙な空気の中、ついに張本人の昶がキレた。
「いい加減にしろよおまえら!俺は仕方なく白銀に協力してやってんだ!それだけ!」
「ヒドイ昶君……キスまでした仲なのに…っ」
「「キス?!」」
それは事実な為、昶は焦る。
「あ、あれは契約に必要で…」
そこでハッとする。
それはつまり、自ら認めてしまったという事。
「本当なのね」
「昶、ファーストキスが男かぁ〜」
「おい賢吾、何でファーストキスになるんだ」
「え?違うのか?」
「いや………」
ずっと一緒にいる賢吾には付き合った人などいない事もバレバレ。
そんな中、白銀は1人感動していた。
「っっ嬉しいです昶君!ファーストキスの相手が私なんて……大丈夫、一生かけて責任取りますから」
「取らんでいい!」
「え〜と…つまり昶の好きなタイプは…」
「白銀さんでいいんじゃね?」
「よくねぇ!!」
――――――――――――――
これは…白→昶ですかね。
ってか白銀が敬語だからますます骸に見える…。
ハマったらとことん書きます。
2008.09.17