CP,all

□ずっと、ずっと、
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君との約束は絶対に忘れはしない。
俺、嘘つかないからね。




「降ってきてちまった・・・」

「本当だ。これじゃ、昼からの練習は中止だね」



昨日は久々のオフで、俺の家に栄口が泊まりにきた。
本当なら、今日は午後から練習があったのだが
さっき栄口が言ったとおり、この雨だから多分中止になるだろう。

そう思っていたら、俺と栄口の携帯が同時に鳴った。



「お、花井からだ。やっぱないってさ」

「みたいだね」



栄口にだって同じ内容のメールがきたんだから分かってただろうけどさ。
でも、栄口はクスッと笑って相槌を打った。



「栄口、」

「うわぁ?!」



ぎゅっと抱きしめると、一瞬驚きはしたけどすぐに抱きしめ返してくれた。
俺はこの時間が一番好きだ。
ほんの少し恥ずかしそうにしている栄口が可愛くて仕方ない。



「可愛すぎ」

「そ、それは水谷だって、」

「ん?」

「あーもう!!早くはーなーせー」

「いでででっ!!」





思いっきり頬をつねられたから、いやいや放してやった。
すると栄口は俺に背を向けてしまった。
怒ってるんだよな。



「・・・・・・」

「おーい栄口?」

「・・・・・・」

「おー・・・だぁもうっ!!こらこっち向け」






無理矢理こちらを向かせると、顔を赤くして俯いてしまった。
何だよ、こいつ。マジ可愛すぎるんですけど。




「何か嫌だった?」

「・・・ち、違っ!!」

「じゃあ何?」

「そ、それは・・・」





ちゃんと分かってるよ。恥ずかしかったんだろ?
そう言ってやったら、栄口は黙ってコクンと頷いた。

俺は我慢できなくなって、もう一度栄口を抱きしめた。




「み、水谷、」

「なぁに?」

「どんな時でもそばにいてくれる?」

「うん」

「相談にのってくれる?」

「当たり前だろ」





やっと顔をあげてくれた。
俺と目が合うと、いつもの笑顔を見せてくれた。
それがとても嬉しかった。





ずっと、ずっと、

(君のそばにいるよ)







*あとがき*
―――――――
『み』と違って、すごーく甘くしようとしたら見事に失敗しました。
しかも、2人が別人に;うわぁぁぁごめん、文貴,栄口っっ!!!
ちょっとだけある曲の歌詞を眺めて書いてました。(6年くらい前の曲っす
かすってもいないので、これ以上はふれませぬ。
→08.07.04(再UP,08.07.23)

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