CP,all

□かっこいいだなんて
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またそう言って俺を困らせるんだ。
男が言われて嬉しい台詞ではないこと、分かってんだろ。


水谷は分かってんだよ。
だから躊躇なく言えるんだ。




「またそういう顔するぅ」




俺の頬を水谷が両手で掴んだ。
誰のせいだ、誰の。




「・・・どうして掴んでんの」

「んー、何となくかな」



ニコッと笑って、さっきよりも俺との距離を縮めた。
こうされてしまっては、もう逃げることはできない。




「水谷・・・」

「うわ、ヤバ。栄口・・・上目遣いとか・・・可愛すぎ!!」

「んな?!」

「あ、もしかして“可愛い”って言われるのイヤ?」




あともう少しで唇が触れてしまいそうなくらい近くでそう言われた。
やっぱり、分かってたんじゃないか。
どうしてこういう時だけ俺、こいつに勝てないんだろう。




悔しいんだけど何か・・・




「ったく、」

「栄口?」

「かっこいいんだよ、バカ!!」

「え、何?ちょ、栄ぐっ?!」




無理矢理唇を重ねると、水谷は一瞬驚いたが、
すぐさま俺の後頭部に手を置いて深く口付けてきた。


いつもヘタレなくせに、何で今はこんなにも男前なんだよ。





かっこいいだなんて

(水谷に言えるとは思わなかった)







*あとがき*
―――――――
えっと・・・栄口の上目遣いは良いんじゃないかなーと思いまして。
すっげぇ見てみたい。いや、絶対に見られないだろうけど(痛
栄口のキャラがおかしくなってもーた・・・ふ、文貴がヘタレじゃない(ぇ
今回のは、文貴をかっこよくするためにヘタレじゃなくしたんですけどね。
何かちょっと黒い気もしますが。積極的な栄口が好きです←
→08.07.14(再UP,08.07.23)

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