CP,all

□忘れていたよ、この人の性格
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この人、絶対に忘れてるでしょ。今日が自分の誕生日だってこと。
いつもの慎吾さんならプレゼントはくれないのか、って催促してくる筈なのに。
おかしいって。もしかして、変なもの食べたのか・・・




今年の慎吾さんの誕生日は日曜日。しかも、その日部活が午前中だけ。条件良くないか。
予め、予定が入っていないか確認した。(いきなり行くのは流石に・・・)
そしたら一日中暇してる、という返事が返ってきたから、午後から慎吾さんの家に行くことにした。





来てみたのはいいものの・・・さっきから雑誌を読んでいてちっとも俺の相手をしてくれない。
あれ、俺ここに何しに来たんだっけ。









「もしもーし、慎吾さん?」

「ん?何」







話しかけてもこんな反応しかしてくれない。
折角人が誕生日プレゼントまで持って家に来たっていうのにこの人は。
こんなんじゃいつまでも渡せない、そう思った俺は自分から慎吾さんに近づいた。







「・・・えいっ」




バシッ





「痛っ?!ちょ、何すんだよ準っ?!」

「誕生日、おめでとうございます」







慎吾さんの頭を叩いた後、喋り出したその口を俺のそれで塞いでやった。
タイミングおかしいと思ったけど、ここでメッセージを伝えてみたり。







「あり、がとう。おーそっか。そうだよな」

「は・・・んぅ?!」





俺がしたのなんかよりずっと深くて長かった。
唇がはなれた頃には、俺は酸欠でふらふらしていた。







「ごちそうさまでした」

「な、何すかそれっ!!」

「いやー、悩んでる準太が可愛くてつい、」

「つい?」

「誕生日を忘れてるふりしちまった」






今、この人なんて言いました?・・・忘れてるふりって言ったよな。
うわ、何かこういうのムカツク。つかすげぇ悔しい。








「んなっ?!」

「俺が悪かった、ホントごめん」

「べ、別にいいっすけど・・・」

「準太、それってツンデレ?」

「・・・プレゼント、いらないんすね」

「あー嘘、嘘だから!!」







あまりにも必死にそう言ってたから、俺は思わず笑ってしまった。
怒られるかな、と少し心配してたけど慎吾さんも笑っていたから良かった。






―結局、ちゃんと祝えていたのか俺には全く分からない。





忘れていたよ、この人の性格

(これ、開けていいか?)
(勿論)
(?!これ、俺があげたリストバンドの色違いじゃねぇか)







*あとがき*
―――――――
Happy birthday,島崎!!キャラがおかしくなっちゃってごめん(ぁ
ギャグ甘にしてみたのですが・・・え、甘はどこだろう?
準太頑張ったのに、結局島崎には敵いませんでした。哀れ準太←
どうにか間に合ったけど、話がグダグダ・・・本当にごめんなさい;;
さりげなーく、1つ前に書いた話で出てきたものがあります。(プレゼント
そろそろ西浦とか、メインじゃないCPも書いてみようかなって思ってます。
→08.09.21

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