CP,all

□帰って下さい!!
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夏休みよりもずっと短いというのに・・・何なんだ、この宿題は。
流石に夏休みよりは多くないけれど、これは多すぎなんじゃないか。
数学のプリント裏もあるやつが6枚、古典のプリント7枚、英語の問題集が20ページ。
それにプラスして現国で漢字が出されている。
全てテスト範囲だから真面目にやらないと、ヤバイことは目に見えている。
けど、あと1週間ちょっとでこれをすべて終わらせる為には、睡眠時間を削ってやるしかない。


(部活がなければもう少し楽だったのかもしれない)


全く手を付けてない訳ではなく、実際4分の1は終わっている。
終わったのを含めて4分の3は頑張れるとしても・・・問題は最後の4分の1。
そう、応用だ。俺には頼りになる年上の兄や姉がいないし、だからと言って親は・・・まぁ俺の親だから当てにならねぇ。
こういう時は、“あの人”に頼るしかない。


俺は携帯を開き、発信履歴から“あの人”の名前を探した。




「あ、もしもし?」

『おー準太。もしかして俺に会いt』

「宿題で分かんないとこあるんで、教えてもらいたいんスよ」

『・・・準太君、慎吾さん泣いて良いかな?(俺の話遮ったよ、この子)』





何言ってんスか?と言うと、電話の向こうから慎吾さんが鼻を啜る音が聞こえた。

俺が助けを求めたのは、部活の元先輩の慎吾さん。
実は付き合っているのだが、色々な事情があって誰にも言っていない。
・・・男同士イチャイチャしているのを見られたら嫌だしな。





「すんません。えっと、いつ平気でs」

『今から行くから覚悟しとけ』

「え、覚悟って一体何ですか・・・ってもしもーし?!」




既に向こうに電話を切られていた。
もしかして、俺が慎吾さんの話遮ったから仕返しされたのか?
でも、何か真っ昼間から放送コードに引っかかる発言されそうだったから。




ピンポーン



て、もう来たのかよ。そんなに家遠くないけど来るの早すぎやしないか。
何か急に慎吾さんのことが怖くなったよ。




「よぉ準太」

「は?・・・って慎吾さん?!いつの間に入って」

「お前の弟が通してくれたんだけど?」

「そ、そうなんスか。あ、急に来てもらっちゃってすんません」

「じゅーんた」




語尾にハートがつくんじゃないかってくらい甘ったるい声で俺の名前を呼んだ。
もの凄く嫌な予感がするんですけど。




「は、はい?」

「覚悟、出来てるよな」

「何のことでしょうか?」

「久しぶりだからどうなるか分かんねーけど・・・いただきます」

「ま、慎吾さん。弟いるんすけ・・・うわぁぁ??!!」





帰って下さい!!

(俺、何かした?!)







*あとがき*
―――――――
自業自得だ、準太(ぇ)・・・ご、ごめんなさーい;;
オチが在り来たりだし・・・しかも下ネタかよ!某芸人の影響ではありません←
そういえば島準で純粋(?)なギャグ書いてないなと思って、こんな話を書いてみました。
私、島準が電話してるのが大好きなようです。勉強ネタ・・・3回目なんですけどね!(ぉぃ
→08.12.30

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