CP,all

□この場所で
2ページ/3ページ



だが数秒後、ドアの開く音がした。
三橋と阿部が入ってきたのだ。




「どこい…っぷ…あはははは!!!」



三橋と阿部の姿を見た栄口が笑い始めた。
それにつられて全員笑ってしまった。




「し、篠岡!!どういう事だよ!!」



怒鳴り散らしている阿部の横で、三橋が顔を赤くして震えている。



「うわぁ、2人ともよく似合ってるよ♪」

「あ、あの…しのっ、かさん、ど、どうしてこんな…か、かっ」



阿部が長袖長ズボンなサンタクロース、
三橋が顔だけでているトナカイの格好をしている。




「あっ阿部、それ反則…くっ…!」



笑いすぎたせいで、水谷の目からは大量の涙が。
隣の泉は壁に拳を殴りつけていた。



「ごめんね2人とも。あみだで決まっちゃったの…」


とか言ってる篠岡も目頭に涙を溜めていた。


「な、なんで素直に着ちゃったんだよ…」



少し笑いがおさまった花井が阿部と三橋の耳元で言った。



「か、監督に脅されて…」

「そっか、辛かったな、三橋」

「おい、俺には何かねぇのかよ!」

「阿部は平気だろ?」

「テメッ…」

「まあまあ2人とも。篠岡が何か言いたそうにしてるよ?」




西広のおかげで、争いが酷くならずにすんだ。
2人ともまだ言い足りない様子だったが…
西広の表示を見て直ぐに俯いた。




「あのね、ケーキ作ってみたんだ。人数分切り分けてあるから…」

「何、篠岡が作ったの?」



田島が篠岡に近づいて言った。
後ろからでは分からないが、横から見るとその距離は相当近いことが分かる。



「た、田島君、近いよ…」

「あー、ワリィ」





田島は何事もなかったかのようにしていたが、篠岡の顔は真っ赤だった。
その光景を目の当たりにした他のメンバーは恥ずかしくて仕方がなかった。



.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ