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□昼休み,屋上にて―島準編―
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「こーら準太、予鈴鳴ったぞー」

「んっ・・・あれ?あぁいつの間に寝て・・・・・・」

「なぁに俺の横でこっそり寝てんだよ」

「っ?!慎吾さ・・・えっとそれはその」




どんな返事がかえってくるか期待したが、それを待つ時間は限られていた。



「まぁいいや。お前次何?」

「っと、確か数Bだっ」

「俺自習だからサボれ」

「は?!ダメっすよ。こればっかりは聞いててもわかんないのに」

「んなの俺が教えてやっから」




時間が限られているのは、島崎ではなく準太の方だった。
今すぐ教室に戻れば5時限には間に合うというのに
島崎に手を握られているせいで思うように動けない。




「ぜってぇ行かせねぇからな」




今更思うことではないが、準太はこんなとこに来なければ良かったと思った。
以前同じようなことがあったが、その時はすんなり行かせてくれた。




いったい、何がいけないというのか・・・・・・






「ど、どうして行っちゃいけないんですか」

「お前にだけ、良い思いさせたくねぇからだよ」

「別にそんなこと思っ・・・?!」

「残念。これで決まっちまったな」

「・・・観念しますよ」











5時限目の終わりを告げるチャイムが鳴ってすぐに、準太は走って教室に戻った。
残された島崎は“満足した”という顔をしていた。
その後しばらくの間、2人が屋上に現れることはなかった。







*あとがき*
―――――――
初島準だったりします。(書くのが)
空白の1時間(5時限目の意)に何があったのかは・・・ご想像にお任せします。
少し怪しくなればいいなと思いまして。如何だったでしょうか?

第1弾は島準でしたーっ!!!(3弾まであり・・・ます)
→08.01.25
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