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□昼休み,屋上にて―水栄編―
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野球部の溜り場のような所になっている屋上だが、今日は水谷と栄口の2人しかいない。
今日の天気は曇りのち雨(予報では雨は夜から)という予報がでている。
そんな天気ではここに来る気も失せる。
でも2人だけいるのは、曲を聴くのに最適だからである。
教室で聴こうにも、人がいて静かには聴けない。
いつ雨が降ってもおかしくはないが、そのためにここに来たのだ。





「やっぱ別の日にすりゃぁ良かったかな」

「日中曇りなんて日はそうそうないから良いんじゃね?」





iPodをいじりながら水谷が呟くと、栄口はすかさず言葉を返した。




「いつ来ても誰もいねぇなぁ・・・」

「だから来たんだろーが」

「ですよねー。っとこの曲なんだけどさ」





イヤホンの片方を栄口に渡しながら言った。




「結構いいんじゃないかと思って」

「新曲?」

「そ、今週出たばっかりのやつ」






それからしばらく会話はなく、2人とも曲に聞き入った。
曲の終盤にさしかかったところで、水谷がちらっと隣にいる栄口を見た。









・・・栄口は泣いていた。




初めて聴いた時、水谷も今の栄口と同じように涙を流していた。
どうしてそうなったのか水谷自身もわからなかったが、涙が溢れていた。





「あれ、何で俺泣いてんだろう」

「お前も・・・か」

「え、もしかしてお前も?」

「うん。何でだかわかんねぇけど」





水谷が栄口からイヤホンを受け取ってポケットにしまった時だった。
ポツリ、ポツリと雨が降り出した。





「丁度良かったのかな」

「そうだな」

「もう少しこのままが良かったけど・・・」

「栄口、何か言ったか?」

「いや。つか早く入んねぇと濡れるぞ」






栄口が何と言ったのか、水谷には本当はわかっていた。
でも、あえて聞こえないふりをした。
もう少しこのままが良かったのは水谷だって同じである。




降り出した雨が2人の邪魔をしたのだ。







*あとがき*
―――――――
私がこの2人を西浦の話に登場させると、高い確率でギャグ担当になります・・・。
何をさせたかったのかと言いますと、イヤホン片方ずつ2人で同じ曲聴かせたかったんです。
友達同士がよくやるあれです!(私もよくします)この2人がやるともう・・・(←
面白くも何ともなくて申し訳ない・・・・・・。次は明るいの書きたいです。

第2弾は水栄でしたーっ!!あと1つです・・・・・・
→07.01.25

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