CP,all
□昼休み,屋上にて―阿三編―
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そのあとすぐ、阿部も見事に完食し片付けを始めた。
三橋を見ようと横を向くと、阿部の左肩に何か硬いものがぶつかった。
「三橋っ?!」
うつらうつらしていた三橋の頭がぶつかったのだ。
「いたたたた・・・・・・」
「大丈夫か?こぶできてねぇか?」
慌てて三橋の頭に手を置いた。
少し乱暴に撫でたせいで、髪の毛がくしゃくしゃになった。
なでられている本人は頭がどうなってるか分からなくて困っている。
「阿部・・・くん、俺、大丈夫だ、よ」
頭にのせられている手を両手で握った。
「そっか・・・」
「うん」
「三橋」
呼ばれた時には、阿部の顔が視界におさまりきれていなかった。
「みーはーしーっ!!」
「ば、田島っ!」
泉の声は届かなかった。
既に田島は阿部と三橋を見つけてしまっていた。
しかし、阿部の怒鳴り声も田島の声も聞こえなかった。
恐る恐る泉は田島のあとを追う。
「あれ・・・?」
田島がしゃがみ込んで何かを見ていた。
泉に気づいた田島が手招きをした。
「見ろよー、2人とも寝ちゃってるぜ」
「本当だ。仕方ねぇから戻るか」
その後、昼休みの終わりを告げるチャイムがなって
阿部と三橋は屋上をあとにした。
*あとがき*
―――――――
初めてメインの2人以外に人が出てきましたね。私が出したかっただけです(ぼそり)
頭使うとお腹がすくーというのと阿部君が勉強教えているのが書きたかったんです。
高校受験の時家で午前中勉強してると、ものすごくお腹すいた記憶があります。
島準につづいて、空白の時間がありますがあまり気にしないでください。
そこは読んでくださっている皆様の妄想をフルにしていただいて・・・。
第3弾の阿三終了ということで・・・これにて屋上シリーズ終了です。
読んでくださった方ありがとうございました。よろしければ拍手でコメントいただけると・・・
→08.02.01