CP,all

□この曲が俺の気持ち。
1ページ/2ページ



あいつの趣味を知ったのはいつだっただろうか。
そうだ、あれは部活が始まって1ヶ月経った頃だ。




合宿に行くバスの中で、俺はそれを知った。
前に座っていたあいつ・・・水谷は会話はせずに別の事をしていた。

気になった俺は、席の間から話しかけた。




「水谷、何してんの?」

「・・・ん?あぁ俺か。栄口も聴いてみる?」




そう言って水谷はヘッドフォンを渡してきた。
よく分からないが、とりあえず受け取って聴いてみた。
流れていたのは、有名な日本のアーティストの曲だった。

俺の大好きなアーティストの曲。





「それ、俺の好きなアーティストの曲なんだ」

「えっ?!奇遇だな、俺も好きだよ」

「栄口もか!気が合うのかもな、俺達」




水谷はかなり嬉しそうにしていた。
勿論、俺も嬉しかったけど。
暫く語り合った後、次の自由時間に一緒に曲を聴く約束をした。




******



「なぁなぁ、この曲知ってる?」

「どれどれ」




聴いたことのない曲がヘッドフォンから流れてきた。
好きな人に想いを伝える曲。
回りくどいやり方で、どこか共感できる。
俺はこの曲の虜になった。




合宿が終わってからも、俺達の音楽トークは続いた。
時々マニアックな話題もあって、たまたま近くにいた阿部が
「ついてけねぇよ」と呟いていたこともあった。







その時はまだ、気づいていなかった・・・・・・




.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ


©フォレストページ