CP,all

□この曲が俺の気持ち。
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今日はミーティングのみで、終わると皆バラバラに帰って行った。
帰りにCDショップに寄る為、部誌を書いている水谷を待っていた。

部室にはもう、俺達2人しかいなかった。



「栄口」



書き終わったのかと思って水谷に近づいて行った。
しかし・・・



「俺さ、栄口のことが好きなんだ」

友達としてじゃなくて、とその後に付け足された。
水谷が、俺のことを・・・・・・?



「えっと、その・・・」

「ご、ごめん。困るよな・・・ははっ」




違う、困ったりなんかしていない。
でも、どうやって俺の想いを伝えたらいいのか・・・



そうだ。





「水谷、ちょっとこれきいて」

「何?」



俺は合宿の時に聴いた曲を思い出した。
その曲が入っている番号にして、水谷にヘッドフォンを渡した。




「・・・あ!!」

「これが俺の気持ち」

「っ・・・ぐち、栄口!!!」




ヘッドフォンをしたまま水谷は抱きついてきた。
顔をあげて水谷を見たら、俺に向かって優しく微笑んでくれた。




「何かさ・・・」

「水谷?」

「この曲の女の子って栄口っぽいよね」

「はぁ?!」

「わー、栄口顔赤〜い!!」

「うっさい!!」




人のこと言えないだろう。
水谷の顔も多分、俺くらい真赤だったから。








嫌いじゃないよ。むしろ好き・・・かも。







*あとがき*
―――――――
一度は書いてみたかったんです、2人がくっつく話が。
文貴のストレートな告白に、栄口はもの凄く曖昧な返事してますね。
本当に好きなのかよ!とかつっこむのなしで・・・私もつっこみたいよ。
書いた本人が言うのもどうかと思うけど、これは両想いになったのだろうか・・・・・・。
→08.04.05
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