CP,all
□君の寝顔
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漸く日直の仕事を終え、俺は急いで1年1組へ向かう。
栄口のいる場所へ。
「ごめん栄口、遅くな・・・あれ?」
ベタすぎるだろ、この展開。
待ちくたびれた相手は寝てました、ってやつ。
「栄口、帰るよー?」
「んっ・・・んー・・・・・・」
唸りはしたものの、起きることは無かった。
待たせたことは悪かったと思うよ。
だけどさ・・・これは無しでしょ。
お願いだから早く起きてください。
「起きてよーねぇって・・・っ?!//」
先ほどまで両腕のせいで見えなかった栄口の顔。
今、僅かにそれが動いた。
そして、見てしまった。
君の寝顔
(それはとても愛らしかった)
***オマケ
栄口が目を覚ました時には、俺がココに来てから15分が経過していた。
「おはよう?」
「・・・あぁぁぁ、ご、ごめん!俺寝ちゃって・・・」
「待たせてごめんな」
「俺の方こそごめん。自分から誘っといて」
「いや、いいよ。おかげでいいもの見られたし」
「・・・何?」
首を傾げてそんなに可愛い声出しても教えられるわけないだろ。
だって、いいものっていうのは栄口、お前なんだから。
「帰ろうっ!!」
「・・・へっ?!」
俺は栄口の手を引いて走り出した。
一瞬吃驚してたけど、俺が微笑むと栄口も微笑んでくれた。
あぁ俺、お前のことが好きで本当に良かった。
誘ってくれて、ありがとな。
*あとがき*
―――――――
久々の水栄。ベタすぎて少し泣けてくる話です・・・(私が
文貴はいいことがある日に限って、絶対に何か用事とかありそうだなって。
分類が不明です。一応ほのぼのってことにしておきますが。
友情出演、巣山(ぇ)一回出してみたかったんですよ。
仲良しなのは全く問題ないんで。ただそれ以上は無理かなー。
巣山は友達思いのとーっても優しい子だって信じてます。
→08.04.26