CP,all

□花見より・・・?
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ゲームが進むにつれ、次第にリーチになるものが増えてきた。
幸運が長く続くことはなく、栄口と三橋もバツのついた数字が当たっていた。





「16!!」






篠岡が数字を言い終えた直後、誰かが立ち上がった。




「「「ビンゴーっ!!!」」」





3人の声が重なって響き渡った。





「さ、3人同時・・・?」

「今なら三橋がビクビクするのがわかるよ」





三橋の肩にそっと手を置いて巣山がため息をついた。
この3人が誰なのかというと・・・・・・























「っ・・・阿部君に泉君に栄口君ね!」






百枝もまさか3人同時にビンゴが出るとは思っていなかったらしく、相当驚いているようだった。
だがすぐに表情が変わった。






「一旦中断。じゃあ3人にはこれをしてもらおうかな」





そう言って百枝がポケットから紙を出して広げて見せた。





「「「し、しりとり?!」」」


「そ!でもただのしりとりじゃなくて・・・人名よ!!」






しかも条件付きで、1度言った人と今ここにいる人はだめらしい。
勿論、言えなかったり最後に“ん”がついたら負けである。






「最初は“い”から」







順番は、泉→阿部→栄口。
1巡目は3人ともあっさり言っていき、あっという間に泉の番になった。
しかし、次の言葉は“そ”。
だんだん泉の顔色が悪くなってきた。
それを見てなのか、百枝がカウントダウンを始めた。







「はい時間切れー。泉君、残念」





自分達も答え(?)が出なければああなるんだ・・・と思った2人は
“そ”からしりとりを再開した。











何巡もして見ている方がそろそろ飽きてきた頃、最後に“ん”のつく人命が出た。
小さい声であっと言うのが聞こえたが、百枝は聞き逃すわけがなかった。
言ってしまった本人は、その場にしゃがみこんでしまった。




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