CP,all
□寒さなんて忘れた
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「早かったっすね」
「ん、まぁな」
「あ、それ・・・」
島崎が持っているものを見て、思わずそう言った。
明らかにどこかに行った帰り、という感じだった。
・・・予備校の帰り、というのが妥当だろうか。
「テスト近いしな。準太も勉強してたんだろ?」
「ははっ、全く進まなくてこのざまですけどね」
「だろうと思って来たんだよ」
「え?」
どうせ授業中寝てたから分からんくて困ってたんだろ。
図星である。島崎の言った通りだったから準太はうっ、と唸って俯いた。
そしたら島崎は溜息をついて、準太の頭をガシガシ撫でた。
力が強かったらしく、撫でられている方は顔をしかめていたが、島崎はあえて気づかぬふりをしてそのまま続けた。
「怒んなって。慎吾さんが教えてやっから」
「・・・お願いします」
「素直で宜しい」
今まで頭を撫でていた手をするりと頬まで移動させて、空いている反対側の手で準太を抱き寄せた。
暫くした後、少し距離を置いて島崎は準太の唇に俺のそれで一瞬触れた。
「慎吾さん?」
「終わったら、もっといっぱいしてやるからな」
「結構です!!」
「遠慮すんなって」
ニヤッとお得意のいやらしい笑みを浮かべながら準太の唇に人差し指を当てた。
久しぶりに唇に感じた温もりに準太が思わずドキッとしたのは別の話。
さぁ、まずは赤点回避の為にも勉強をしましょうか。
お楽しみはその後にとっておく、ということで。
寒さなんて忘れた
(ちょっと室温あがったかも)
*あとがき*
―――――――
テストまで1ヶ月きったなぁと思ってこんな話に。
今、毎週テストやらされてるので全然そんな気がしないのですが。
うちの準太は結構アホな子になってます;島崎に教えてもらえば問題ないですが←
お楽しみってなんでしょうね。実は考えてません(ぇ
いちゃこらはどこへいったんだ、私・・・甘いのかな?
因みに室温16℃いうのは、最近の私の部屋の室温だったりします。
書いてたのは夜中なのでもう少し低かったかも。
→08.11.09