□恋の唄
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NEVER FORGET

雨がザアザア降ってて
帰れなくて

ここで差し出された傘は
まぼろしで

来るはずの君は決して現われることなく

面影だけが揺らいでみえた

「ごめんね。」
   いまさらだけど
わがままなあたしを
       ゆるして


人は欲張りだから
『もっと』を望んでしまうんだ

君の腕の感触
まだ 覚えてる

寒がりなあたしを温めてくれた
心まで あったかい



泣いていた空は赤く染まって

みずたまりのあたしは
泣き顔で

口ずさむ歌は 誰もわかるはずなく

声が震えて胸をおさえた


「ありがとう。」
  いまさらだけど
心から伝えるよ 君に


人は生きてくから
愛し合ってしまうんだ

君の息づかいまで すべて覚えてる

「あたしの最初で最後の消えちゃわない人でいて。」


空を見上げたよ

うっすら月が出てた


君が笑ってる気がしたよ

消えないで 忘れないから
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