日向 ぼこ
□ЯΛΙVU[ライヴ]〜中学生編
2ページ/30ページ
「ギリセーフ!」
来來が教室に駆け込んできた。
「おはよう。ラッキー」
晄が言った。
「かわいい妹は起こしてくれなかったのか?」
優夜が言った。
「うっせーよ」
「来來。妹いるの?」
私は聞いた。
「いないよ」
「すっごいかわいい妹なんだぜ」
晄が来來のセリフをかき消した。
「へぇー。見てみたいなー」
「それよりさぁ」
来來は話題を変えた。
なんでそんなに触れられたくないんだろう。
私は不思議に思った。
「凛ちゃん。一緒に帰ろう」
有輝が凛和に言った。
「うん」
「今日ね、晄君の友達が来る日なんだ」
「うれしそうだね。有輝君」
有輝は笑顔で言った。
「うん」
「楽しそうでいいなぁ」
凛和は羨ましそうに言った。