日向 ぼこ

□ЯΛΙVUで“もしも”シリーズ!
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 「晄ー。優夜ー。来來ー。起きなさーい」
キッチンから呼びかける母の声。
「んー。まらねむす」
長男の晄が最初に起きてきた。
「晄、おはよう。顔洗っておいで」
母に言われ、あくび混じりで洗面所に向かう。
「おはよー。母たん」
次男の優夜が起きてきた。
「おはよう。晄と一緒に顔洗っておいで」
母は言った。
優夜はじぃーっと母を見つめる。
「どうしたの?」
母が聞くと優夜はにっこり笑って
「今日もきれーらね」
とさらっとキザな台詞を言った。
「ありがとう」
母はさらっと流した。
いつものことだからだ。
「母たん、ごはん」
いつの間に起きていたのか、三男の来來が顔も洗い服も着替えて、晄と一緒にダイニングテーブルに着いていた。
「おはよう、来來。もうすぐできるから待っててね」
母はそう言って棚からお皿を出した。
優夜が洗面所から戻ってきたのでテーブルに朝食を並べた。
「いったらっきまーす!」
3人の子供たちはお行儀良く両手を合わせて言った後、食べ始めた。

山上家の3つ子・晄、優夜、来來はかなりのマザコン幼稚園児。
これはそんな彼らの1日。
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