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□きっかけは、遺留品
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某日 某時刻 警察署 刑事課

「メイ?」
「……ぇ、あ、あぁ、何かしら?」
「さっきから 何してる? それは……カードか?」
冥が手にしている カードには、御剣にも見覚えが あった。
「……それは…あの事件の……」
「『4つ目の遺留品』よ」御剣が 冥の手元を覗き込む。
そこには、『なるほどくん』という文字と、男の横顔が 描かれていた。


「これは……真宵くんが描いたのか?」
「……恐らく、ね。」
「なかなか絵心はあるようだな。」
「そうね。」
「だが、今更それを 眺める必要はないだろう? 事件は、終わったのだ。」
「……そう、ね。」



同日 某時刻 警察署 刑事課

「あれ……イトノコ刑事いないのか。」
そう呟いたのは、弁護士・成歩堂龍一。
ある事件の調査のため、いつものように、様々な所を走り回っていた。
「参ったなー………ん?」オフィスの隅。
来客用か、ソファが置いてあるのだが、そこには、見覚えのある後ろ姿が あった。




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