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□じゅーんぶらいど。
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「…………知ってはいるが……それがどうした?」
「あぁ! やっぱ知ってるんや!!」
「一般常識の範囲だ、こんなものは。」
「ホンマですか?憧れたりしたんちゃいますか?」
「………憧れ?」
「女のコの永遠の憧れ〜だとか。だったら、センセイも一応 女な訳やし。」




「………ほぅ?『一応』……なぁ……?」
「………え?や、ちゃいますよ? そういうつもりやなくて……」
「問答無用。」


ドゴッ!!


遊部がみぞおちを押さえながら 崩れ落ちるのを尻目に、薫はぼぅっと考えた。



ウェディングドレスに、幸せそうな笑顔。そんな彼女達を見て、自分が思ったのは…………。



「憧れ……か。確かに、そんな事もあったかもしれんな。」
「!」
「だが、小さな頃の事だ。今はもう………」
「ホンマに?」
「?」
「………花嫁に憧れてなんてない。ホンマですか?」
「……どういう意味だ」
遊部がふっと笑う。





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