ORIGINAL小説

□DRAGOON&SWAT
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パンッ。
いつになく銃声が響く。今、目の前で銃を撃っているのは同僚であり、この部隊の隊長であるブライアン。その横には、爆弾処理のエキスパートのアリス。後ろでは通信技術のエキスパートのジョセフと救護のレイナが待機している。今日は、屋外の森で、テロリストの鎮圧と爆弾処理というテーマの訓練である。模擬弾を使った訓練で、十人ほどの敵を相手にしている最中だ。目的は、テロリストを鎮圧し、模擬爆弾を処理するのが目的である。
「アレックス、あの監視兵を狙撃しろ。」
「了解!」
俺は監視兵を狙撃し、相手の隙を作った。残るのは爆弾の周りに居る人間三人だけだ。
「よし、このまま突撃するぞ。」
「了解!」
隊長はM16を連射しながら走った。適役の三人は、足を撃たれてその場に跪いた。アレックスは、三人に手錠をかけて動けないようにした。
その後、アリスにより爆弾の処理は終わり、三人は、SWATと書かれたトラックに戻っていた。
「アレックス、お前の狙撃は目に焼きつくぜ。さすが地区二位だけのことはあるな。」
「そんなことないですよ。隊長こそ冷静な判断で私共に指示してくださるから訓練が怪我無く終わったんじゃないですか。」
「さすがだわね。お二人さん」
「俺とレイナには出番は無しか。」
「それでもSWATの一員である事の変わりは無いわ。」
ブライアン、アレックス、ジョセフ、アリス、レイナの普段どおりの会話だった。
「隊長、あの光の玉は何でしょう?」
アレックスが指差す方向に確かに蛍が一匹飛んでるような光が見えた。
その時、その光が突然眩く光トラックを包み込んだ。

どのくらい気絶していたのだろうか、体中が痛かった。ブライアンはトラックから降りてみた。すると、あたりは見渡す限りの草原と森だった。後ろからアレックスが降りてきた。
「ここはどこなんでしょうか。」
「さあな。しかしまあとりあえずアメリカではないことは確かだな。」
二人はそう思っていた。
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