Tanka&haikU

□小倉百人一首
2ページ/8ページ


79:左京大夫顕輔(サキョウノダイブアキスケ)
―――――――――――――――

    秋風に
    たなびく雲の
    絶え間より
    もれ出づる月の
    影のさやけさ

―――――――――――――――

【訳】
秋風に吹かれてたなびいている雲の切れ目から、もれ出る月の光の明るく見えることよ。

【解説】
新古今詞書に「崇徳院(ストクイン)に百首の歌奉りけるに」とある。平明にして清澄、実感がある。第四句の字余りを第五句で体言止めにして余情を残すなど、一見無造作のようで、細かい心づかいがある。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ