銀
□寒い日には
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「今日も冷えるな」
『そりゃ冬がきてるんだもの!寒くて当然!』
両手で二の腕を抱え込み、寒そうにする銀時。
「あーさっむいなァ〜」
そう言ってこちらをチラチラと見てくる。
「誰か暖めてくんないかなァ〜。俺の近くに居る人で出来れば何か見てるだけで暖かくなりそうな奴!」
向けてくる視線が濃くなったのが肌で感じた。
まったく‥
『ほら、‥…』
「えっ?!」
褒美を貰える犬のように、目を輝かせ喜びながら振り向く銀時。
『定春、いるじゃない。』
私は定春の頭を撫でた。
銀時は肩を落とし、悲しそうに溜息を零した。