ノ-マル

□世界一臆病でシャイなあなた
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ブ「もうっ!あんたなんか大っ嫌い!!」



突然怒鳴り出したブルマにベジータは首を傾げていた





べ「チッ。うるさい女だ」


人事の様に呟くとベジータは部屋を出ようと、後ろの扉に向かった


ブ「ちょっと何処行くのよ!!」


べ「時間の無駄だ。重量室へ行って来る」


ブ「あんたよくこんな状況で行けるわね!」


今にも泣きそうなブルマの顔に、ベジータは腕を組み黙ってその場に座った


ブ「なっなんのつもりよ?!!」


べ「行くなと言ったのは貴様の方だろ」


ブ「誰も“行くな”なんて行ってないじゃない!」


べ「チッ。意味が解らん」


ベジータは再び立ち上がり扉に手をかけた


ブ「ちょっと!」


べ「なんだ」


本当は行って欲しくないのに、素直に言えない


べ「‥‥‥‥」


何も答え様としないブルマにベジータは表情一つ変えず、背中を見せた


ブ「あんたがサッパリ解んないわよ!!」


べ「‥‥‥」


ブ「何よ何よ!!!ホントに私が好きなわけ?私がヤムチャに戻ったってなんとも思わないの?!」


ブルマはついに泣きだしてしまう


べ「全く興味ない」


ブ「‥‥え?」


ブルマは心がズキンと大きな音がしたのを感じた




何よ‥


じゃあ私の一方通行だったってわけ?


ただ修行ができればそれでいいってわけ?


そんなの‥あんまりじゃない



ブルマはグッと拳を握ると、扉に向かって猛ダッシュした


その手をすかさずパッと握り止めるベジータ


そのまま勢いにまかせギュッと抱き寄せられた



ブ「Σ??!!!!」


べ「興味がないのはそのくだらん話だ。貴様はいつも意味のわからん事でギャーギャーうるさいが俺はそんな事どうでもいいんだ」


ブ「え??」


べ「傍に居てくれるだけでいいんだ」


真剣なベジータの顔を見て、ブルマは照れ笑いした


ブ「クスッ。それだけじゃダメなんだけど‥ホントにワガママなんだから」







ワガママで自分勝手で何考えてるかわかんないけど


こいつを扱うのは私しか無理よね‥きっと





ブ「ねぇ、好き?」


べ「‥‥‥///くだらん///」




世界一臆病でシャイな私の大切な人☆




◆END◆
 

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