◇BL

□ホントのキモチ
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天「トランクスくーん♪」

笑顔の悟天が俺に向かって走ってきた。
学校が終わると、別に帰る約束もしてないのに毎日悟天と帰る事が日課になっている

もちろん、嫌じゃない

嬉しかった

でも今日は違った


天「じゃーん♪」

悟天が知らない女を連れてきた

ト「誰?」

天「この子ね、トランクスくんの事が好きなんだよ」

そっと俺の耳に近付き、女には聞こえない様に囁いてきた

ト「…へぇ。で?」

天「僕この後行かなきゃいけないとこあるから二人で帰ってて♪」

ト「なっ!?」

二人で帰らす為の、悟天の考えを一瞬で悟った

とりあえずその日は、一人で帰るわけにもいかず二人で帰った



たが、その日だけでなく、あの日から毎日の様にこうなるパターンが続く

さすがの俺も我慢の限界がきて、ある日の夜悟天の家へ行った


チ「トランクスくんでねぇか!悟天ちゃんだか?」

ト「はい。悟天の部屋まで案内よろしくお願いします」

チ「悟天ちゃ〜ん!」

チチさんが扉を開けると、悟天が布団にうずくまっていた

チ「寝てるだなぁι」

ト「起こしても大丈夫ですか?」

チ「んだな。オラご飯作らなならねぇべ後はよろしくおねげぇしますだ」

ト「はい」

チチさんが下に降りたのを見送り、悟天の部屋に入る

ぐっすり寝ている悟天

なんだか悟天の寝顔を見てると怒る気を無くす

ト「悟天…」

優しく頬を撫でる

天「んっ…ん?」

その行為に悟天の瞳がゆっくり開いた

天「…あれ?トランクスくんじゃないか」

重そうな目を擦りながらしゃべる

ト「……」

天「どうしたの?」

ト「悟天…あの女の話で来たんだけど」

天「何何?まさか付き合ったの?」

ト「いい迷惑なんだよ」

天「え?」

ト「あんな事して…一体悟天は何がしたいんだ!」

トランクスの声が少しだけ大きくなった

天「僕は…トランクスくんの事を思って…」

切ない顔をしてうつ向く悟天とは逆に、トランクスの顔は険しくなっていく

ト「俺がいつあんな事頼んだ?いつ望んだ?お前の勝手な自己満足じゃねぇかよ!」

天「……」

ト「もう、うんざりだよ。ほっといてくれ」

天「…え?」

ト「じゃあな」

天「トランクスくん!」

トランクスは悟天の家を離れた

天「………」

ぎゅっと拳を握り締めうつ向いた

飯「…悟天?トランクスと何かあったのか?」
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