◇BL

□愚かしい程愛しいあなた
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飯「あぁッ‥悟天‥」

真っ白なシーツは紅く‥綺麗な血で滲んでいた

僕が無理矢理いれたから

慣れないあなたの体はビクビク跳ね上がり、時に甘く切ない声を出す

飯「悟天ッ‥なんでこんな事ッ‥」

天「嫌なら抵抗しなよ」


「嫌じゃない」という事を僕に伝えるかの様に、首を横に振った


あなたはズルイ


天「兄ちゃん。僕を見て」


苦しそうな瞳をうっすらと開き、綺麗な瞳に僕が映った


だけど、重ねて見えるのはあの人の姿だけ‥‥


きっと、僕があの人に似ていなければ‥兄ちゃんは抵抗していただろう


飯「ご‥てん?」


愚かしい程、愛しいあなたに僕は嫉妬してしまう

そんな綺麗な体に僕の涙が溢れた


天「兄ちゃんは僕だけのモノ」




例え、僕の後ろにあの人を映していても

例え、それが憎いほど苦しくても


僕はあなたに触れ続ける



飯「‥悟天?」

動きが止まってしまった僕の体を、優しく抱き寄せてくれた

めちゃくちゃに潰したい程愛おしい



あなたの綺麗な体も、指も、顔も、瞳も‥

全て僕のモノ




天「兄ちゃん。何処にも行かないでね」



頷く事のない、あなたの瞳は

不安と恐怖で満ち溢れていた






天「何処にも行かせないよ」



あなたが悪いんだ。





だからそんなに怖がらないで




重ねてしまう、あなたを



許してあげるから‥



◆END◆
 

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