◇BL

□曖昧な気持ち
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空「悟天。またトランクスんち行くんか?」


天「うん!」


支度をする僕の前でお父さんが不意に聞いてきた


最近よく聞いてくるんだよね


そんな顔しちゃってさ


行っちゃダメなの?




天「じゃあ夜には帰って来るね」


そんなお父さんの顔を知って、僕は家を出た














天「トランクスくーん」


ト「おう!悟天♪上がってこいよ」


下で叫ぶ僕を、窓から見下げてくるトランクスくん


毎日会ってるのに飽きないのはなんでかな?


天「外で遊ぼうよ!」


ト「わかった。ちょっと待っててな!」



久しぶりに外へと遊びに誘った


僕達は少し遠くにある野原に行く事となった




ト「なぁ、悟天‥なんかあったのか?」


天「え?なんで?」


ト「今日いつもと違う」


トランクスくんは真剣な目をして僕に近付いてきた


天「‥一緒だよ」


首に手を添えて、ゆっくりと近くなる顔に少し戸惑った


天「っ‥」


そしてそのまま唇が優しく重なる


ト「悟天わかりやすいから隠したって無駄だぜ?」


ギュッと抱き締めて耳元で囁くトランクスくんは‥


やっぱり僕の大好きな人だった。


筈だよね?



天「トランクスくん‥痛い」


何を想ってなのか


僕の曖昧な気持ちがわかるのか


トランクスくんはキツク‥ギュゥッと抱き締めてきた


今トランクスくんはどんな顔してるの?




天「ねぇ、トランクスくん‥」


ト「‥‥‥」


天「‥ねぇ?」


少し距離を置き顔を覗こうとすると、またギュッと抱き締められて拒まれる




‥泣いてるの?


天「トランクスくん‥ごめんね」



きっと僕のせいだね



ト「謝るなよ‥」



うん‥‥‥



ホントにごめんね‥



僕、自分でもよくわからなくて‥




曖昧な僕を嫌いにならないでね
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