始めに 又は好き過ぎる原案の語り えっと、全部書き終わった後に書いているので気分的には後書なんですけど… 多分オリジナル小説です。 ちょっと置き場所に困ったのでこちらに載せます。 こんなの書いてないで連載進めろって感じですが、浮かんだものは吐き出さないと他のことが考えられない質なので御容赦下さい。 そして、書いたら載せたくなるのが人情です。 冒頭に多分と付いているのは原案が二つあるからです。 パクリじゃないですよ。(笑) インスピレーションの源です。 一つは、小説『ユダによれば〈外典〉』(ヘンリック・パナス著)。 これはユダが書いた手紙、友人から受け取った質問状への返信、という形で綴られた小説です。 ユダの目線から見たイエスの宗教活動と死についてが深い洞察と共に語られます。 凄い真面目な本なのでキリスト教について、特に初期教団と徐々に変化していくイエス像に興味のある方は是非読んでみて下さい。 研究書ではないので、勿論小説としても面白く読めます。 四季でやってるA.L.ウェーバーのジーザス・クライスト・スーパースターが気に入った人は気に入ると思います。 こんな真面目な本の何を参考にしたかと言うと、ユダとマリアとイエスの関係。(笑)千月は腐女子なので聖書でも萌えられますが、これはイエス×ユダ(逆可)のそれこそバイブルだと思います。 太宰治の駆け込み訴えの1000倍萌えます。 文学としても、多分こっちの方が優れてます。是非。 もう一つは、歌『トライアングル』(谷山浩子作詞 アルバム「冷たい水の中をきみと歩いていく」に収録)です。 本当は著作権違反になるんですけど、全歌詞を載せます。 技術があればメロディも載せたい… 明るくて静かなメロディが心に染みる歌です。 こちらは全体としてのプロットのベースになってます。 あと、エピソードとして傘の話。 というか、この歌を自分なりに小説にしたのが今回のオリジナル小説です。 谷山さんの作品はこういう心の微妙な揺れを見事に歌い上げているものも多く、個人的に凄く共感を覚えます。 例:ひとりの人の色に 世界が染まる 一日その人だけ 見つめて過ぎていく ポプラ・ポプラ そんなふうに 自分が変わっていくのが なんとなく 悲しい気持ち 心が とまどってる 『ポプラ・ポプラ』 谷山さんは曲は有名だけど、本人はあまり知られていない人です。 有名所だと、NHKみんなの歌で放送された『まっくら森の歌』『恋するニワトリ』の作詞作曲、ジブリの「ゲド戦記」挿入曲『テルーの唄』の作曲者です。 最近のアルバム「テルーと猫とベートーヴェン」は前半はゲド戦記の曲のセルフカバーなので取っ付きやすくてお勧めです。 上の『ポプラ・ポプラ』もこのアルバムの曲。 ただ、唐突に「しっあわせーの予感 それはべっにっマッグロ〜ィ!」と浩子ワールドが始まるので破壊力も抜群。 どちらも素晴らしい作品なので機会があれば手に取ってみて下さい。 どちらもマイナーな作品なのでそんな機会はないかもしれませんが… |