新選組

21件

【蟻通 勘吾 (ありどおしかんご)】
天保十年生まれ
文久三年七月以前の入隊
新選組平隊士
明治二年五月十一日 箱館戦争にて戦死

八・一八の政変、池田屋事変を経験している古参隊士。土方について箱館戦争に参加している。
壬生浪士組からの同志でありながら最後まで平隊士であり続けた。
寡黙だったのか、目立たなかったのか、史料があまり残されておらず、ずっと平隊士だったのも含め謎に包まれた存在である。

一話目から名前の出た隊士ですが、夢想ではキャラクターとしての出演予定はありません。
彼の存在と引換にして統仁が晴乃を呼んだ為、彼の存在は消えてしまった。
その存在を覚えているのはこの世界にとっての異分子である晴乃だけである。
夢想の物語の骨子として二人の関係は
蟻通勘吾粋苡辮ー乃
である。

【安藤 早太郎 (あんどうはやたろう)】
生年不明
壬生浪士組隊士
文久三年五月二十五日以前の入隊
後に副長助勤
元治元年七月二十二日
池田屋で受けた傷が原因で病没。

明るく気さくな性格で、度胸があって腕もたつ。弓が得意なお兄さん。
八木家の女中をよくからかっていたとか。

前向きで面倒見が良く、晴乃を妹の様に思っている。
いろんな意味で晴乃の防波堤的存在。

【井上 源三郎 (いのうえげんざぶろう)】
文政十二年生まれ(文久三年時36歳)
新選組副長助勤 六番隊 隊長

日野の八王子千人同士の家系に生まれ、幼い頃から天然理心流を学ぶ。
真面目で実直な性格から、皆に源さんと呼ばれて親しまれた。
頑固で一度決めたら梃子でも動かなかいという一面もあった。
学はなかったが、剣は良く使ったという。

夢想でも大河の様に近藤さんのためにお茶汲みしてます。
試衛館派としては最年長だが、新選組としては決してそんなことはなかった。実際、芹沢や島田、安藤と同年代です。
浪士組の話は山南が持ち込んだというのが新選組ファンの定説だが(専門家的には永倉さんらしい)、八王子千人同心の関係から、井上が持ち込んだ可能性も高い。
夢想では井上経由で情報が入ったことになってます。

作中何度か出てきた井上松五郎は源三郎のお兄さんで、八王子千人同心として将軍警護で上洛した人物。上洛中の日記を残しています。

【井上 晴乃 (いのうえはるの)】
夢想の主人公のデフォルト名

昭和六十二年生まれ
文久三年五月二十日入隊

新選組ファンの父親を持ち、幼少の頃から茨城の心武館で天然理心流を習う。
現在免許、沖田総司の再来と"影で"噂される。
自他ともに認める土方歳三の大ファン。
東京武蔵野の学園で寮生活をしていたが、突然幕末に飛ばされ壬生浪士に。

普段は明るいが、一度悩みだすとマイナス思考に…。が、持ち前の楽観主義で案外いい加減に悩みを解決する。
かと思えば以外と生真面目で、こうと決めたら一直線に走り出す。
千月の性格をそのまま植え付けられた不幸な人物。
新選組のことに対する記憶力は絶大で、辞書の様な答え方をすることも

【梅 (うめ)】
生年不明(天保十二年頃)
芹沢の恋人

元は菱屋の妾。愛嬌のある美人で、芹沢さんとは相思相愛だったらしい。
ちなみに、実家が西陣にあるのは史実。

いつも笑っているような朗らかな人。
芹沢さんも良く笑う人なので、二人でいるとなごやかないいカップルである。
気付いた人も多いと思うが、夢想の梅は大和屋焼討ちの為に出てきた人。

【沖田 総司 (おきたそうじ)】
天保十三年夏生まれ
言わずと知れた新選組副長助勤の筆頭

高い背に怒り肩、日に焼けた黒い肌。かっこいいの部類に入ることはあっても、美少年ではありません。黒ヒラメと言われることも。
剣の腕は斎藤、永倉と並んで新選組随一。

冗談好きで良く笑い、悪戯っ子の様に目がきらめく。そのせいか、背は高いのに年長者には良く子供扱いされる。
卑怯なことが大嫌いで、碁の勝負を見ていた隊士を後ろから斬り付けた三浦を鼻が擦りむけるまで畳の上を引きずり回したこともある。

【統仁 (おさひと)】
天保二年生まれ
日本で一番偉い人
こと、天皇陛下
幼名は熙宮(ひろのみや)
贈名は考明

歴史的にはこの人の時代に天皇の存在感が日本の中で大きくなった。
根っからの攘夷論者で攘夷運動の旗印にされたが、本人は公武合体派。
政治は幕府に任せ、それなりに信頼していた。
妹である和宮を家茂に降嫁させるなど、幕府との関係作りに心を砕いた。
容保のことは相当信頼していたらしく、直筆の手紙を何通か贈っている。
余談だが、勉強熱心な人で学習院を建てさせたのはこの人である。

神代の頃の天皇が持っていたような強い力を持つ。
定めに従うことを良しとせず、授かった力でもって晴乃を幕末に呼び寄せた。
その割には自分の意志を曲げる気はなく、相変わらずの攘夷論者である。
人を振り回すのに長けていて、常に周囲に迷惑を売り歩いている。
千月が考明天皇の性格を良く知らないために夢想の統仁はハチャメチャです。
でも、一人位こういう人がいてもいいかなと思ってたりします。

【近藤 勇 (こんどういさみ)】
天保五年生まれ
新選組局長

身の丈五尺三寸(約160cm)。いかつい顔をしているが、笑うとえくぼができて雰囲気が変わる。
実直で外柔内剛な性格で惚れる男も多かったが、実は女性にもモテた。
下戸で大福好きの甘党。

島田魁とは大福好き仲間。
純粋培養のいい人。それも、どちらかというといい人よりも人がいい感じ。
一度信じると決めたら決して人を疑わない。
案外と照れ屋で褒めるのは得意だが、褒められるのは苦手。
が、受かれやすいのか慢心する癖もある。
相手が何か自分より優れたところがあれば素直に師事する。
幕府を超えた皇国(統一日本)の存在が必要と感じ始める。

【斎藤 一 (さいとうはじめ)】
天保十五年生まれ
新選組副長助勤

浪士組には参加していないにもかかわらず、壬生浪士組設立メンバー。永倉さんによれば江戸試衛館に出入りしていたらしい。
沖田、永倉と並んで新選組随一の剣の使い手。
寡黙な人だったのか、晩年の過ごし方は永倉とは対照的。

どちらかというと無口だが、ぽつり、ぼそりと強烈なツッコミを入れる毒舌家。
義理堅く、自分の信念を貫き通す強さがある。不言実行の人。

【山南 敬助 (さんなんけいすけ)】
天保四年生まれ
新選組仏の副長

小柄で色白、愛嬌のあるかわいらしい顔。
千月はさんなん読み推薦派。ですが、漢字にしたら同じなので好きに読んで下さい。

北辰一刀流免許皆伝。学もあって文武両道の人。
新選組で親切者と言えば名前の上がる礼儀正しい常識人。
仙台潘士と言われるが、真偽は不明。山南はどうやら本名ではないらしい。

一般的にどちらかというと文武の文の人だと言われるが、千月は武の人だったんじゃないかと思っている。
筋の通らないことが大嫌いで、不条理な言い掛かりには決然とした態度で勝負(論の)に出る。
彼にとって論は剣同様一つの武器。が、やはり論客というよりも剣客である。

笑顔の後ろに極たまにブラックオーラが立ち込めることがある。
土方との仲は良好。試衛館にいた頃に自分のことを一句詠んで貰ったこともある。

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