2人の記録
□レインボースター 第一話〜発覚〜
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その夜、君は見ただろうか。
早くから出ていた月を背に、並んだ2人、レインボースターを。
レインボースター 第一話〜発覚〜
普段は普通の女子中学生である浦崎まみと阪本さき。
この2人がレインボースターになり、
悪の組織からこの世を守っている。
ピンクとブルーのうさ耳は一瞬見えたか見えなかったかの
速さで夜の街を走り回っていた。
『レインボースター!!』
2匹のカラフルなうさぎ、いや、レインボースターの2人が叫ぶ。
目線の先には服まで黒い暗黒の組織。
2人の必殺技は敵を貫いた。
「うっ・・・覚えてろッ!次はこんなので済むと思うなよ!」
敵は捨てセリフと共に持っていた光をその場に残し去った。
2人はその光を素早く捕まえる。
「ふ〜っ疲れた・・・。」
ピンクのうさ耳、さきは地面に座り、足を投げ出して手を突いた。
「でも『スター』が集まって良かったじゃん♪」
ブルーのうさ耳、まみはスターと呼んだ光を
手際よくしまいながら答えた。
2人がレインボースターになり始めたのは日をさかのぼること二ヶ月前・・・
その二ヶ月前まで、2人はお互いの事はもちろん、
自分の能力についても知らなかった。
2人が自分たちのことを語るとき、
始まりはきっと、この日のこと・・・