2人の記録

□レインボースター 第一話〜発覚〜
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さきは数日後に迫った文化祭の準備で飾り付けをしていた。
かなり高めの脚立に登っている。

「さきぃー大丈夫?」

脚立を支えているさきのクラスメイトが声を掛けた。

「大丈夫ー」

さきは器用に脚立の上で飾り付けをしつつ答えた。



しばらくして脚立を支えているクラスメイトの名前が呼ばれた。

そのクラスメイトは答えるために顔を声のほうに向けた。

それと同時にクラスメイトの手は脚立から離れ、
さきはクラスメイトと同じ様に振り向く。


教室にいた生徒が息を呑んだ瞬間、



さきの視界は、上下が入れ替わった。



さきは強く目を閉じて床にぶつかる事覚悟で言った。


「わー!・・・ってあれ??」


しかしさきは見事に着地している。

「すっごー!
さきってば高いとこから落ちたのに着地してるし!」


クラス中から拍手が沸いていたが、



一番意味が解らないのはさきだった。



そんな出来事と同じ頃、

まみは友達と掃除をしていた。



といっても、友達もまみも、主に箒にまたがって遊んでいた。


「ほっら、見て見てー。私飛んでる!!」
「私も私も〜!」


まみがふざけると友達も一緒にふざけ始めた。



だがふざけているうちにまみの体が・・・

「あれっ!?あれ?なんか勝手に体が・・・!!」

確かに箒というよりもまみ自身の体が浮いている。


「ちょっと!まみホントに浮いてるってか飛んでるじゃん!?」
友達は慌て始めたが、まみは楽しんでいるようだった。



2人は学校が終るとすぐ、

それぞれのものしりな祖母に体験した出来事を話した。



するとそれぞれの祖母は
2人にこんな話をしてくれた。
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