2人の記録
□レインボースター 第2話〜発展〜
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ぶつかる!
さきはとっさに目をギュッと閉じて
急ブレーキをかけた。
あれ、何か、変。
さきは一瞬そう感じた。
まみの言っていた転入生が浮かんだ。
転入生だから見たことない顔だった・・・?
しかし、さきが止まって目を開けたとき、
その女子はもうさきとすれ違った後だった。
「ああ、よけてくれたんだ」
さきはつぶやきながら女子を目で追った。
かろうじて口の端が上がっているのが見えた。
笑った・・・・?
反射的に確かめようと
さきが一歩女子の方へ踏み出したとき、
その女子は校舎から出ていて、
さらにチャイムが鳴った。
あれ、あの笑い方、
見間違いじゃなければ、
そうとう不気味じゃん・・・。