◆頂きもの小説
□君と違える僕等の道
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君が
どうしても気になって
誰よりも
この世界で君が何をしているのか
元気でいるのだろうか
とても
気になる
君と違える僕等の道
夜遅く
皆が寝静まった頃
僕だけ眠れず起きていた
こっちの世界にも星座はあるのかな
そんなことを思いながら
ふと、人の気配がした
「キ・キーマ?ミーナ?大松さん…?」
僕は旅に出た時の仲間の名前を呼ぶ
しかし現れた姿は意外な人物で
僕がどうしても気になっていた人だった
芦川美鶴
初めて聞いたとき、綺麗な名前だと思った
転入してきた頃、彼はとても注目を浴びていた
ゲームで僕に勝ったのは彼が初めてだった
だから僕は余計に印象が深くなったのだろう
「あ、芦川…」
「三谷か…こんなところで何をやっている」