REBORN!
□継承式
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ツナは追い出されてしまう
「なっ…」
瞳が揺らぐ
「ナツ!」
いきなり大声を出す
「ナツ!ナツナツナツ!山本…あんなに血ぃ…いっぱい…出…てて…」
状況がイマイチ飲み込めていないのか言葉がとぎれとぎれだ
「ツナ…」
顔を一瞬歪ませるが、すぐにボスの顔に戻る
「しっかりしなさい、貴方は次期ボスでしょ?もっと自覚を持ちなさい」
と、冷たく言い放つ
「!」
「ほら…9代目のとこに…」
クルッと後ろを向くと
「ナツはどうして冷静でいられるの!?わからないよ!お前と俺とじゃ出来が違うけど!母さんと父さんの息子娘だ!同じ血が流れてるのに!クラスメイトが死にそうなのに!どう…」
そこで言葉は切られる
クルリとこちらを振り向いたナツの顔は
涙でグチャグチャになっていた
「…冷静でいられる訳なんかない!私だって今ものすごく頭の中グチャグチャでどうしていいか、良くわからない!…でも私にはどうする事も出来ない…信じるしかないの!!」
と震えた唇で言う