REBORN!

□ホントの気持ち・・・・
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「あれ?獄寺君は・・・・?」  

「おぉ。ナツ。そーいや獄寺の奴来てねぇーな。いつもは俺らが着く前には来てるもんな〜」  
「うん・・・どうしたんだろう。」 

「はは。彼氏がいなくてつまんねぇーよな」
山本がからかう。

(あぁ山本 武は私と同じクラスのスポーツ万能でクラスの人気者なんだ!) 

カァツ!ナツの顔が赤くなる  

「はぁ?言ってんの? 別にそんなんじゃないし」  

「でた!意地っ張りキャラ!」

この子は獄寺 秋 通称アキ  

獄寺君の双子の妹なんだ。 

ちゃんと血は繋がってるよ    

「意地っ張りじゃないし!でも・・そっか・・・」

「ねぇ。ナツ・・・」

この子は双子の兄沢田綱吉通称ツナ  

私は双子の妹沢田夏 通称ナツって呼ばれてるの
「え?何?ツナ」 

「行ったほうがいいんじゃない?心配なんでしょ?」  

「そりゃそうだけど・・・」 

「そうです!行って下さい!ナツちゃん!」 

「ハルちゃん・・・」 
この子は 山本 春  
山本の双子のお姉ちゃんなんだ!  

私達めずらしいいんだよ!こんなに双子が同じクラスに集まって、しかも私達はすごぅ仲良しなんだ!

ちなみに 獄寺×ナツ  ツナ×ハル  山本×アキのカップルなんだ!
まぁ  細かい紹介はまた今度・・・    

「そうだね・・・私行って来る」  

「うん!そうして・・・言い訳は俺達が言っとくから」  

「ありがとう!みんな!」  

タタッと音をたてて教室を出て行く  

「ふぅ  もぅ隼人も何でこう・・・・」  

「まぁまぁ。しょうがないんじゃない?あんな事があったんだから。」 

「そりゃ・・そうだけど・・・・」



**************  

ピーンポーン   

(大丈夫かな・・・・?・・・・・出ない・・・ハッ!もしかして・・・どっかで倒れてるんじゃ!)  

「獄寺君?大丈夫?」

ドンドンドンドン!!!! 
「あっ!  獄寺君ちの合鍵持ってるんだった」
ガサガサとポケットを探る

「あった!」

ガチャッ  

ドアノブを捻る

「おじゃますま〜す。」小声でしゃべる  

「獄寺く〜ん?」

「!獄寺・・・・・君・・?大丈夫?」

獄寺はリビングのソファーにもたれかかる様に倒れていた

「大丈夫!?獄寺君!しっかりして!」

「じゅ・・・十代目・・・・・・?」

「よかった・・・なんともなくて・・・・」  
「ど・・・・したんですか?今学校の時間じゃ・・・・・」

「うん・・・でも・・・・心配だから・・・様子見に来たんだけど・・・迷惑だったかな?ごめんね・・・」

カァッ!獄寺の顔が赤くなる
「そっ!そんな!そんな訳あるわけないじゃないですか!」

「なんかややこしいね・・・」

「あっ!すっすみません・・・・」

「ねぇ・・・大丈夫?熱は・・?計った?」  
「あ・・・・・・37、6℃でした・・・・」 
目を逸らす

「・・・・・嘘でしょ。」

「・・・・・・・はい」
「じゃあ今から計って!はい!体温計!」

・・・・・・・・・

ピピピピピピピピ

「・・・・・・38、1じゃん。獄寺君の嘘つき。」

「すみません・・・」 
「もぅ・・・・。ベットに横になって!  薬と水もって来るから。何か食べたりした?」

「いえ・・・何も胃に入らないんで・・・・・」
「何食べれる・・・?てか食べれるものある?」
「・・・・・ナツさんの作ったものならなんでも」
カァ!

ナツの顔が熟れた苺の様に赤くなる

「ばっ!馬鹿なこと言わないで!そんな事言っても今日は・・・・その・・・・エッチはさせないからね」

「え〜そんな〜」

「もう。馬鹿!おかゆ作るから部屋に行ってて!」
「はい」
シュンとなりながら部屋に消えていく

「もぅ・・馬鹿」   
数分後・・・・

「出来たよ〜梅干食べれるよね?」

「はい!」

パクッ!

「うん!とってもおいしいです!」

「ホント!」

「でも・・・・ナツさんに口移しで食べさせてもらえれば、もっとおいしくなります。」
「馬鹿な事言わないで!もぅ!獄寺君のエッチ!!!」

「本気ですよ。」

いつもとは違う本気の顔で言う

「う・・・」

かぁっ!!!!

顔が真っ赤になる

(どうしよう・・・・そんな顔もたまにはいいと思う私はどうなの?) 
「・・・しょうがない!今日だけだよ?」

「!ありがとうございます!」

パァッ!瞳を輝かせて、まるで子供の様な顔でこっちを見る

「・・・・・・・」

パクッ

おかゆをナツの口の中に入れる

「ん」

「いただきます!」

チュッ!

「ん・・・・」

「あ・・・んん・・・・はぁ・・・・」

「おいしかったですよ」
「んもぅ・・・・馬鹿・・・」

「はは、さっきから俺馬鹿馬鹿ばっか言われてますね・・・少し凹みます・・・」

「あ!ごめん!私より頭良いのにね・・・」  
「いえ!そういう意味で言ったんじゃないんですけど・・・」

「ん〜・・・・・・」 
「すみません・・・」 
「いや別にいいけど・・・」

「でっ!でも!ナツさんだって学年で2位じゃないですか!」

「いや!別に・・大丈夫だから!ね?落ちこまないで!」

「はい・・・」

シーン・・・・・

(し・・・静かすぎる・・・どうしよう・・・この雰囲気・・・・・そうだ・・・・・何か色々ありすぎて忘れてたけど・・・・)

「ねぇ・・・・獄寺君・・・」

「はい・・・?」

「あのね・・・ずっと考えてたの・・・」

「はい」

「どうして私と対等になれないの?」

「それは・・・・・」 
「やっぱり・・・・無理・・・・・か・・・」 
「あっ!あの!」

「いいよ・・・もう・・・」

スクッ!

勢い良く立ち上がる  
「待ってください!ナツさん!」

「やだ!対等になれないんなら私!・・・・死んでやる・・・」

「なっ!何馬鹿な事しようとしてんですか!」 
「!私のこと馬鹿って言った!」

「いっ!いえ!今のは口が滑って・・・・」

「もう!いい!」

ジャキンッ!

「やめてください!ナツさん!」

スパッ!

「つ・・・」

「!獄寺君!何で!いやぁ!!!」

「お・・・・・ちついてください・・・・大丈夫ですから・・・」

「でも・・・・・ひっく・・・ひっく」

「こんなの平気ですよ・・・ちょっと掠っただけですから・・・・・・」
「嘘!思いっきりやったからかなり深いと思う!・・・・ごめんね・・・ごめんね・・・・」

「泣かないで下さい・・・俺どうしたらいいか・・・」

ナツの目にたまった滴を掬う

「ん・・・・ごめんね・・・・獄寺君・・・今処置するから・・・」

「はい・・・ありがとうございます・・」

「しゃべらなくていいから」

「はい・・」

「私ね・・・ずっと・・・さっき言ったこと考えてたの・・・・・・」

傷口を消毒液で洗う

「ナ・・」

「でね!聞いて!どうして対等になれないの?」
「それは・・・」

キュッ!と包帯を巻く 
「どうして?どうして話してくれないの?」

「・・・・わかりました・・・白状します。それにずっとその問題であなたを苦しめていたのなら今お話します。最近元気がなかったのはそれが問題でしたか・・」

「・・・ごめんね」

「いえ・・・で、そのことなんですが・・・・私はあなたの部下です。あなたの右腕なのです。だから・・」

「私は!キミと!おんなじになりたいだけなんだよ!どうして・・・それを・・・解ってくれないの・・・?どうして・・・上下を作るの・・・?私はそんなのいやだよ!勉強や、運動、力の強さはみんな違うよ。上下つくよ!でも・・・ それ以外は上下つかないよ!何でつけるの?」

ナツが瞳から大粒の涙がポロポロと流れ落ちる 
「ナツさん!聞いてください!俺はあなたをすごく尊敬しています!それに将来はボンゴレのじきボズです。俺はあなたの部下の中での一人でしかない」

「そんなことない!大事な大事な私の恋人なんだから!一人の部下なんかじゃない!」

「ナツさん・・・」

「だから!上下つけたくないの!」

「ナツさん・・・俺・・・たとえ上下がついてても・・・あなたを愛しています。そりゃボスと右腕はすごい差ですけど、あなたを愛し続けます。だから、心配しないで下さい。たとえ上下の関係でも、俺の気持ちは変わりませんから。安心してください。」

「!私はそんなこといってんじゃないんだけど・・・」

「ははは・・・・ナツさん。来てください。」

両手を広げる

「〜〜〜〜馬鹿」

「はは また馬鹿って言われちゃいました。 」
「ふふ。いくらでも言ってあげるよ。でも・・・・ありがとう。何かスッキリした。そうだね。でも、今でも未来も変わらず、獄寺君とキミとは対等だと思ってるからね。」

「はい。俺も心の中ではそう思っています。」

「ありがとう」

「さ!落ち着きますよ。俺の胸は」

「ふふ。獄寺君っておもしろい」

「はい!」

「じゃあ遠慮なく」

ギュッ!

獄寺の胸に思いっきり抱きつく。

「怪我・・・治していかなきゃね。」

「そうっすね」

「ふふ」

にっこりと獄寺に向けて笑う



終わり   

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