REBORN!
□僕、私の思い 2
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そのせいもあるかもしれない。
「獄寺君おはよう」
前を歩いているとても背が高くてモデルのような男に声をかける。
「10代目!おはようございます!」
と明るく言い放つ
「ねぇ。今週の土曜日カフェいかない?」
「カフェ?ですか?」
獄寺が聞き返す。
「うん!・・・・・駄目かな?」
うるうると上目使いで獄寺を見上げる
「う・・・・・・ わかりました。」
パァッ!
ツナはとても嬉しそうな顔で獄寺を見る
「ありがとう!そこのシナモンロールおいしいって言われてて超人気なんだよ!俺一度でいいから食べてみたくて!」
嬉しそうな顔で語るツナをみて獄寺はほほえましく思う。
「ほんとにありがとう!獄寺君大好き!」
ボンッ!
何かが弾ける音がした。
その音はツナからだ。恥ずかしくて顔から煙が出てる。
自分で言っておきながら・・・・・・後になって照れるとは・・・・・
「ごっごめん!調子に乗りすぎたね!ははは・・・」
「いいえ!そんなことありません!俺・・・今の言葉大切にします!」
「おおげさだよ!俺達付き合ってるんだから・・・」
最後の言葉だけボソっと呟く。
「・・・10代目。土、日勉強会をかねて俺んちに泊まりませんか?」
「え?勉強教えてくえるの?ありがとう!」
「はい」
ツナはこのとき心の片隅で思った。
何だかやばいと超直感がそれを知らせる。
**************************************ピーンポーン
チャイム音が響く
「はーい。どうぞ!10代目!」
「やっほ〜♪隼人〜ひさしぶり〜!」
「な!何でナツが?」
「あぁ獄寺君に言いたいことがあるらしくてついてきたんだ。」
ボソッ
「自分ち連れ込んで何する気だったの?私の超直感なめないでよね〜・・・で黙っててほしかったら今度本買ってよ。ほしいのがあるんだ〜」
獄寺に耳うちする。
ちなみにこの少女ナツこと沢田夏だ。
私の双子の妹。
悪いことには頭がよく働くんだ。
(でも頭はいいけどね)
「じゃあよろしく〜」
「アレ?ナツ帰るの?」
「うん。これから山本とデートだから〜」
スタスタと去ってゆく。
「嵐みたいだったね」
「ですね・・・・」
「じゃあカフェ行こうか!私・・今日はデッデートということで私・・・すっごくおしゃれしてきたんだ・・・・どうかな?」
「はい!とても可愛いです!」
「そっか・・・ありがとう」
獄寺君ちから徒歩10分くらいのところにあるカフェだ。
「いらっしゃいませ。何名様です・・・・・あー!あんたたち!」
「ユカ姉!どうしてココに?」
「私ココでバイトしてるの。私の友達がココの店長やってるから。お願いしたら即OK!」
そうこの人は結川英助の姉、結川由香ことユカ姉だ。
昔から仲が良かった。
「そうだったんだ!」
「で、あんた達は何を目的で来たの?ここのシナモンロール目的?」
ニタニタしながら言う。
「う・・・うん」
「ふ〜んまぁゆっくりしていきな〜」
「ー10、10代目。」
はっ!
とツナは目をパチクリさせる。
「大丈夫ですか?」
「うん。大丈夫。ありがとう。」
「そうですか・・」
「ごめんね。じゃあ食べようか!シナモンロール」
「そうですね」
「う〜ん。おいしい〜!獄寺君食べないの?」
「あ・・・・俺甘いものはちょっと・・・・」
「そっか・・・・ゴメンネ・・・・無理に連れてきちゃって・・・・」
「あ!そ・・・そんな!そんな!それに!俺ココのコーヒーめちゃ好きになりました!」
「ありがとう・・・」
ツナはこういう風に気をつかってくれる、獄寺君が好きだと思った。
「「いや!まじですよ?他のカフェじゃこんな、ブラックコーヒーありませんし!」
「そうだね。ありがとう。獄寺君」
「いえ・・・」
「おまたせしました!」
「え・・・・?何それ」
「私からの☆」
「わ〜おいしそう!」
「甘い物好きのツナと、甘いもの嫌いの獄寺にはピッタリ☆」
小さなお皿に小さいケーキがあった。2つだけ。1つは上にココアがたくさんのったケーキととても甘そうなケーキ。
「私特別に作らせてもらったの。2人だけに・・・・・私の大切な弟の大切な友達にクリスマスプレゼント☆じゃあね。よいお年を」
スタスタと次のテーブルに向かう
「よかったね。獄寺君も食べれるわね!ちょっと味見させて!」
パクッ!
「な・・・・に・・・コ・・・・・レ・・・・すご・・・・くに・・・が・・・・・いよ・・・・」
「あら?食べたの?それ!あんたは食べたらそうなるわよ〜だってそれすっっっっっっっっっっごく苦くしたんだよ?あんたが食べたらそうなるでしょうね。まぁ獄寺には調度よかったみたいだね」
ユカが言う。
「まぁこれくらいが俺には調度いいかもな」
そう獄寺は言う。
「う〜」
あれから10分後まだ口の中は苦かった
そしてお店を出た。
「大丈夫ですか?」
獄寺が心配そうに聞く。
「うん・・・」
うんとは言ったものの何でか分からないが足がふらつく。
「10代目・・・もしかしてさっきのケーキに入ってた、ブランデーで酔っちゃたんですか?」
「え?よっれないよ〜」
「あの・・・口が回ってませんよ?早く俺んちに帰りましょう」
「うん・・・・・」
***************
「プハ〜このジューシュろってもおいし〜」
「本当に大丈夫ですか?」
「・・・・獄寺君・・・俺・・・・・いや・・・・私のこと「10代目」じゃらくて「ツナ」っれ呼んれ?」
ドキッ!
獄寺はあわてる。
ずっと抑えてたのに・・・・なにをって? 理性ですよ・・・・
「10代目・・・・ 俺もう我慢できません・・・・」
「ん・・・?」
突然のことにツナはびっくりする。
いきなり獄寺にキスをされたのだ
「ん・・・ふ・・・」
深く深くキスをされる。
「ぁ・・・・・ふぁ・・・・ん・・・・・ご・・・く・・・・寺・・君・・・もっ・・・・もっと・・・」
「10・・・・・ツナさん・・・・そんな煽らないでくださいよ・・・」
「ん・・・・大好き・・・獄寺君・・・」
しかし、獄寺はキス以上はしようとしなかった。
「どうしたの?」
「・・・・10代目・・・・・あ・・・の・・すみません!」
「え?」
「あの・・・今日は早く寝ましょう!」
「え?」
突然なにを言われたのか良く分からなくて酔いが覚めた
(なんじゃそら〜!!!!」
ツナは期待していたのだ。
キスの上にいくのを・・・でもこなかった・・・
何でか分からなくて色々考えた
色気がないんじゃないか?
とか何か怒らせたか?
とか でも答えは導かれなかった
3話に続く