REBORN!

□僕、私の思い 3
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ー翌朝ー

(やばい・・・一睡も出来なかった・・)

ただいまの時刻AM:5:00

(だめだ・・・ずっとあの事考えてたら全然眠れなかった・・・・・)

(とりあえず、顔洗ってこよう・・・)

スクッ

洗面所に向かう

「ふぅ〜。さっぱりしたぁ〜」

顔をタオルで拭く

(顔、くまできてないかな・・・)

そう思い、鏡を見る

え・・・?

何故だか分からなかったが、私の瞳から大粒の涙がたくさん、ポロポロと零れ落ちていた・・・・

「何で・・・・?」

全然意識していなかった。

「止まれ・・・・止まれ!止まれ!!止まれよぉぉ!!!」

しかし、その言葉とは反対にどんどんナツの瞳から零れ落ちていった・・・・

「何で?何で止まってくれないの?どうして?止まってよぉぉ!!!」

ナツが叫ぶ

「10代目?」

「!」

「どうかなされましたか?」

心配そうにこちらを伺っている。

「うっ!ううん!何でもないの!」

心配させないよう明るく振舞う。

「そうですか・・・・」

「うん!ごめんね!何か起こしちゃったみたいで」

「いえ・・・」

「あっ!もしかして洗面所使う?ごめんね!長居しちゃって!」

パッと泣いていた顔をいつもの顔に変える

「どうぞ!」

「10代目」

スッとナツの前に立ち止まる

「泣いていましたね?」

確信したかの様な顔をしている、獄寺

「なっ!何の事?」

明らかに動揺するナツ

「全部聞いていましたよ」

「なっ!」

「昨日の事ですよね?」

「・・・・・」

「はっきりとお答えください。」

「・・・・うん」

「やっぱり・・・・・・」

「・・・・・」

黙りこくるナツ

「くま、顔洗っただけじゃ消えるもんじゃありませんよ・・・」

俯く

「昨日の事は本当に申し訳ないと思ってます!充分な説明もできないまま、無理やりに寝かせてしまって・・・・」

「・・・・・」

「こうなる事分かってたんですけど・・・・どうしても、我慢できなくて・・・」

「・・・・・・」

「10代目!何かおっしゃってください!これじゃ俺一人でしゃべってる事になります!」

「・・・・獄寺君は・・・私に・・飽きちゃったの・・・?」

少し小さい声でしゃべりる

「・・・・・はぁ?」

獄寺が呆れた声を出す

「だって・・・・私達付き合ってもう5ヶ月はたったのに・・・まだキスだって・・・片手で数えられるくらいしかしてないし、手だって全然繋げなかったし!デートだって昨日が初めてだし・・・え・・・・・・・エッチなんて私が怖くて一回もしてないし・・・私全然可愛くないし!それにそれに!!」

いらないことまで話してしまった。でも、勝手に口からでてしまったのだ・・・

「10代目・・・・」

「ごめん・・・・こんな事言うはずじゃなかったんだけど・・・・」

「10代目。」

「何・・・?」

「昨日の事をお話いたします。」

ドクッ!心臓が痛くなった

「うん・・・」

「俺、あなたともっともっとデートも、キスも、手を繋ぐのも、エッチだってしてみたいんです。」

(やっぱり・・・・・」

「でも、したくもないんです」

「!・・・・やっぱり私じゃ・・」

「違うんです!」

「違わなくない!」

「俺は・・・・あなたを傷つけたくなんです・・・」

(え・・・・?)

「俺がそれらを望んでしまえば、あなたは戸惑いながらでも、良いとおっしゃってくれるでしょう。・・・ですが、俺は、理性をなくしてしまえば、簡単にあなたを傷つけてしまう・・・・それが怖いんです・・・・昔の様にはしたくなんです。」

「獄寺君・・・」

「すみません。こんな勝手な事を言ってしまって。10代目を傷つけるとは思っていたのですが・・・・」

(そうだったんだ)

「・・・・10代目?」

「そうだったんだね・・・・」

「すみません。」

「謝らなくていいんだよ?私だって確かに怖い・・・・だってこれが初めてなんだもん。初めて好きになって、初めていろんな事をしたのがあなただったんだもん。でも今私、確信できた。」

「何がですか?」

「私、あなたが初めて好きになった人で、最後に好きにった人。だからあなた以上の人なんていない。」

そう、私の中は不思議と冷静だった。

これを運命って言うのかな?

「10・・・・代目ぇぇぇ!」

「はは。情けないよ?獄寺君」

ナツが笑う

「ありがとう。獄寺君、私初めてだから怖くて・・・」

「はい。わかってます。 俺も初めてなんです。」

「へぇ。そうんなんだ」

・・・・・・・

「えぇ!!」

ナツがビックリする

「あれ?言ってませんでしたっけ?俺童貞ですよ?」

(しっ・・・知らなかった)

「俺、イタリアいても誰も好きになれなかったんです。いや、誰も信じられなかった。」

「獄寺君・・・・」

「だけど、日本に来て、初めて貴方にあった時、俺すごく胸が熱くなったんです。男装してるとは気がつかず、俺ついに男に走ったか?って思ったんですが・・・・男装してたって事を知って、俺初めて人を好きになったって思ったんです。一緒にいても貴方は、全然他の人とは違いました。表情は豊かで、俺が昔の話すると悲しくなって泣いて、俺がおもしろい事言うと笑って、俺の事馬鹿にされたらどんな先生にも怒って、全部俺のためにしてくれて・・・すんげぇ嬉しかったんです。だから、俺も貴方を初めて好きになって、貴方が人を愛す最後の人で・・・・だから!俺!あなたを・・・大切にしたかったんです。傷つけたくなかったんです。」

「獄寺君・・・私その事聞けただけですごく嬉しい。獄寺君もそう思っててくれたんだと思うと私、嬉しい」

「10代目・・・」

「私、獄寺君なら、もう怖くないよ。」

「!10代目・・・・・・・」

チュッ!

強引に唇を奪う


「ん・・・・・」

どんどん深くなっていく

「ん・・・・ぁふぅ」

ナツが苦しくなったのでソッと唇を離す

「ん・・・やだぁ・・・離れたくない。もっと、もっとぉ!」

ねだる様に上目遣いで獄寺を見る

「うっ!そうな顔で俺の事誘わないで下さいよ・・・」

と辛そうな顔をする

「だって・・・もっと、獄寺君と繋がってたい!もっと獄寺君の事を感じたい。」

「!10代目ぇ!可愛すぎます!」

「きゃっ!」

ナツをベットに押し倒す

「もう我慢しませんからね?途中でやめるなんてもってのほかですからね?」

「・・・うん。来て?獄寺君。獄寺君なら怖くないよ?」

ニコッと微笑む

「〜〜〜〜くっ!有難き幸せ!今日は夜まで、いや、朝までやりますからね?」

「え?そっそんな出来ないよ!ひっ!ひやっぁぁぁぁぁ!」

「おっと、お前等に見せれるのはココまで。この続きは俺と10代目だけの世界。10代目の可愛い姿は簡単には拝ませてやれないんだからな!あぁ・・・でもあんな姿やこんな姿・・・想像するだけで、俺もうやばいかも・・・・まぁまた今度気が向いたら見せてやるよ。10代目の可愛い姿♪じゃあな!」

「ちょ・・・・誰と話してんの?獄寺君?」

「あぁ。まぁいろいろですよ☆てかそんな事考えられないくらいむちゃくちゃにしてさしあげますんで!」


てな訳で、今日はココまでです!

次回作をお楽しみに☆

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