旅支度編
□No.9
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―――前回のあらすじ――――
ポケモン達の力を借り、
奴隷全員を解放した二人…
ノノが言う船へと一行は向かう…
――――――――――――――
長い距離をしばらく歩き、
やがて海の辺りに来た一行達の前に、白塗りのドでかい船が見えて来た…
豪華客船…と言ってもおかしく無い程の船だ。
ナギ:「この船…かな…」
ミネ:「凄いだすー…
こんなんに乗るのは始めてだべ…」
全員が呆気に取られていると、誰かがこちらに向かって来た…
「おー!!!!
来た来たーーー!!!」
ナギ:「船乗り…さん…?」
「やあ!君がノノが言ってた子か…
…私はこの船の船長…
カタバミだよ。」
優しい笑顔を浮かべて自己紹介をする船長。
ミネ:「…船長さん……
これからよろしく頼むだす。」
カタバミ:「いやあ…しかしやるじゃ無いか君達!
うん、君達の事は私に任せてくれたまえ!」
ナギ:「ありがとう御座います…」
ぺこりとお辞儀をするナギだが、相変わらず表情が無い…
ラウア:「((どうしたんだろナギ…))
……Σあ
てか、お前等どうすんだよ??」
ラウアは、付いて来たゴルダックとルクシオに問い掛けた。
ルクシオ:「まだ名前を着けてもらってない…」
ゴルダック:「まあ、今はまだ……ご機嫌が優れないみたいだし…
良くなるまで、私は付いて行こうと思ってるけど…?」
アンタは?
と言う様にルクシオを見る。
ルクシオ:「……同じく。」
ラウア:「…お前等…」
何だか感動したラウアは目をキラキラさせていた。
カタバミ:「さて、では早速乗ってもらおうかな。
部屋は空いてる順に二人ずつ入ってくれ!
着替えなどはこちらが用意してるから大丈夫だ。」
カタバミ船長の言葉に従い、全員船へ乗り込んだ。
―船内―
ミネ:「…内装も綺麗だす……
…あ、部屋はナギ、おいらと一緒でいいべ?」
通路で辺りを見回しながら、ナギに問い掛ける。
ナギ:「…」
こくりと頷くナギ。
案内人:「ではお二方のお部屋はこちらになります。」
通路の突き当たりの扉を案内人が開ける…
部屋はワンルームだが、それなりに綺麗で、二人では少し広い感じだった。
ラウア:「俺とお前等入れたら調度いい感じだな♪」
ルクシオ:「……人間はこんな凄いとこに住むのか……」
ゴルダック:「素敵ね♪」
野生育ちの二匹も気に入った様子。
案内人:「お部屋でおくつろぎなさる前に…
お風呂にお入りになって下さいませ。」
ナギ:「風呂……」
奴隷の間は風呂に入れなかった為、体は泥まみれだ。
案内人:「2階に大浴場が御座います。」
そう言うと、
案内人は部屋の棚に置いてあったバスタオルと着替えを二人に渡した。
ミネ:「まあ入りに行くべ…」
案内人:「この子達はポケモン専用の浴場が御座いますので、私がそちらへご案内させて頂きます。」
ナギ:「分かりました…。」
ノアール:「了 解 ホー!」
ラウア:「へーい!」
ポケモン達は案内人に連いて行き、二人は大浴場へ向かった……
ミネ:「…奴隷だった人達は皆男だから……多分ナギ貸し切りだべ。」
ナギ:「あーね……………
じゃ。」
ミネに手の平を見せ、素っ気なく一人女湯へ消えて行った…
ミネ:「・・・疲れてるだ?」