旅支度編

□No.11
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―――前回のあらすじ――――

倒れたナギは謎の夢を見る…
そんな落胆した彼女の元に、一人の美女が…

――――――――――――――



ふんわりとした笑顔を浮かべながら、ナギ達に近づいて来る女性…

ナギはルクシオから離れ、涙を拭いながら体を起こした。


??:「あらあら、きつかったら寝てて良いのよ?」


ナギ:「……い…いえ…」

小さく呟いて
「誰?」と言う様にミネの目を一瞬見る


ミネ:「………ナギが倒れた時、偶然側を通りかかって心配してくれてたアイリスさん…だべ。」


ナギ:「((…綺麗な人……))」


アイリス:「うふふ…
よろしくね、ナギちゃん?」

そう言いながらナギの隣のベットに座り、少し首を傾げながら微笑んだ


ナギ:「はい……」


アイリス:「うふ…
あ、お茶を持って来たのよ♪
良かったら飲んで?」






そう言ってアイリスは持って来たトレーをナイトテーブルの上に置き、
白いカップをナギの前に差し出した。


ナギ:「え…あ……ありがとう御座います…」


綺麗な手に差し出されたカップを受け取り、ゆっくりと口を付けた…

香ばしいく甘い香りが鼻を霞める…

飲んでみると意外とスッキリとしていて、ほのかな甘さが何だか心を落ち着かせてくれるかの様だった…


ラウア:「((美味いのかな…?))」


ナギ:「美味しい…」


アイリス:「良かったわあ
……女の子なんだから、あんまり無理はしちゃ駄目よ??」


ナギ:「…!」


少し驚いているナギの額に手を当てるアイリス。


アイリス:「う〜ん……
やっぱり少し熱があるわね…」

ミネ:「熱……?」


アイリス:「えぇ…
極度のストレスからよ…
ストレスから解放された瞬間、気が抜けて疲れがドッと来ちゃう事があるの」


ナギ:「((そう言えば少し頭がクラクラする…様な…))」


アイリス:「…うふ…ゆっくり休めば大丈夫よ♪
…さて…私はまだ用事が残ってるから…明日また来るわね


「お休み」…と優しく微笑んで、アイリスは去って行った……

 
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