旅支度編

□No.13
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―――前回のあらすじ――――

暗い気持ちは心の奥にしまい込み、明るく振る舞うナギ。
ゴルダックは機会を見計らって切り出した。

――――――――――――――



ゴルダック:「うふふ…
その調子で私達に名前着けて頂戴よ?」


ナギ:「Σへ…?」


ゴルダックの言葉に一瞬固まってしまい、改めて二匹の存在を色々と考え直す…





ナギ:「えーと………
この二匹も…ミネのポケモン…??」


ミネ:「…へ?……違うだ…
ずっとおいらは、ナギのと思ってただす……」


ミネも知らなかったらしい。


ナギ:「((ごく自然〜に居るから…考えなかった;;)))
…じゃああなた達…野生なの?


ナギの問い掛けに、コクリと頷く二匹。


ルクシオ:「…ラウアに出会って思った…
名前があれば…より自分らしくなれる気がするんだ…」


ゴルダック:「そう言う事よ♪」


ナギ:「((それだけの為に付いて来て……))
うん、よし!じゃあ任せて♪」



と…そう言うと、
ナギは始めにゴルダックに抱き着いた。


ゴルダック:「あら…なあに??」


ラウア:「((確か俺ん時もああしたなあ…))」


しばらく黙って抱き着いていたが、
突然パッと離れ口を開いた。


ナギ:「プッシディカ!
うん、あなたはプッシ…
これは、寂しい人の側へ現れ、悲しみを取り除く縫いぐるみの妖精から♪
持ち言葉は…“見守り”!」





目を丸くして聞いていたが、
気に入ったらしくゴルダックは笑顔で受け入れた。


プッシ:「いい名前…
うふっ…気に入っちゃったわ♪」


二人が顔を見合わせて微笑んでいると、
ルクシオがナギのズボンをくわえて引っ張った。


ナギ:「…!…
…ふふっ…分かったよ。」



そう言うとナギはしゃがんでルクシオの頬を両手で包み、じっと目を見詰めた。


ルクシオ:「……?」


ナギ:「君は一度抱っこしたから分かるよ。
……………うん!エーベルだ!」


ルクシオ:「エーベル…?」


ナギ:「そう♪
真実と偽りを見抜く道化師でね……
物語の鍵を握る存在なの!
持ち言葉は“使命”!」





ルクシオは一瞬視線を落とし考えたが、
パッと顔を上げて笑顔を見せる


エーベル:「ありがとう…」
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