旅支度編

□No.18
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―――前回のあらすじ――――

お付き武官のヒスイが現れ、
ミネが有名な武家の出身だと知ったナギ。

その後ヒスイとミネ、
ナギとザクロに分かれて、買い出しをする事となった。

――――――――――――――



ナギ:「((何でコイツと……買い物なんか…))」


ソレイユ:「……。」

ラウア:「…〜♪」(鼻歌)


コガネの商店街を歩くナギとザクロ。
(と二匹)


ザクロ:「……おい坊……嬢ちゃん」


ナギ:「間違えそうになるなよ…


ザクロ:「仕方ねぇだろ…お前も年頃の癖に男みてぇだしよ。」


ナギ:「好きでなってる訳じゃ…」


ザクロ:「お
お前服とか探してんだろ…?」


そう言うと
ザクロは一件の店の前で立ち止まった


ナギ:「?」

ナギもしかめた顔で見上げて店の看板を見る


ザクロ:「来い。」


そう言うとザクロはグイッとナギの襟首を持って、店内に入った


ナギ:「!?」


ザクロ:「この店なら…服でも鞄でも何でも見付かるだろ?」

そう言いながら広い店内を見回す。


ナギ:「ん……
あー………た…確かに…」


少し洒落たその店の雰囲気に、納得した様子。

しばらく入口で店内を見渡した後、ナギはソレイユを抱えたまま服を物色し歩きだした…

ラウアも物珍しそうに辺りをキョロキョロしながらナギの後に続く…


ナギ:「どんなのがいいかな……
((やっぱ水色とか緑とか…そんな系統が私っぽいかな……))」


空色の服を片手で取ってみたりするナギ…

そんな様子を遠くで見ていたザクロが、急にナギの側まで来た


ザクロ:「お前分かってねーなあー」


ナギ:「な…何が…?


急に言われて意味が分からずただボー然としているナギを尻目に、
チャッチャとザクロは服と上着を選んで行く…

ナギ:「Σ
?」





そして選んだ服を、サッとナギに突き出した

ザクロ:「今のお前に似合うつったら、せいぜいこんな感じだ」


それは淡い桜色のニットワンピと、赤と白のベスト…


ナギ:「Σぴっ…ピンク!?
ちょ…;;
私の事あんだけ坊主とか言っといて…
ピンクぅうう!?!?」

更にア然とした顔で見るナギ。


ザクロ:「お前はうっせぇ感じだから、寒色よりは暖色系だろ。」


ナギ:「な…
((…ぅ〜……でも確かに…コーディネートはいいかも……;;))」

 
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