旅支度編2
□No.25
1ページ/3ページ
―――前回のあらすじ――――
不思議なテーマパーク“USB”で楽しんだ一行は、
感想を語り合いながら
満足気に船へと戻った…
――――――――――――――
船へ戻り、それぞれ入浴などを済ませ部屋着に着替えた後、
一行は客室へ戻った…
そして日が暮れたのを合図に、船はシンオウへ向かい出港する…
ナギ:「……明日の夕方頃には着くって…さっきアイリスさん言ってたな…」
ミネ:「んだ……」
ベットに横になっているナギと、その側で寝息を立てているソレイユ…
同じくミネも自分のベットに寝転んでいた…
エーベルとプッシはモンスターボールへ戻り、
ノアールは衣紋掛けの上で寛ぎ、
ヒスイとラウアはソファーでうたた寝をしている……
そんな状況だ…
ナギ:「・・・」
ミネ:「……?
…ナギ?…何か天井に面白いモンでもみつけたべ…?」
ボーっと天井の一点を見詰めているナギを、不思議に思ったミネが問う…
ナギ:「…んあ?…んー……回想してた…」
ミネ:「回想……?」
ナギ:「色々…結構昔の事……とか……」
― ̄‐_―‐ ̄_‐ ̄――_―_‐ ̄―_―_‐‐ ̄―_ ̄_
自衛隊女指揮官として活躍してた母と…
警察官である父との間に生まれた…
それが私と兄だった…
何不自由無く暮らしていた私達兄妹だったけど…
![](http://id48.fm-p.jp/data/87/noirblane/pri/111.jpg)
ある日…
私が10歳で…
兄が17歳だった時…
両親は…
不慮の事故で亡くなった…
私は祖母の家に引き取られ…
一時はショックで何日も寝込んだ…
父の背中を見て自分も警察官になろうと、
ジョウトへ勉強に出ていた兄も…ショックだったに違い無い…
それから4年…
ようやく立ち直った私は、近くの施設でポケモン(ラウア)を貰い、世間へ2年間旅に出た…
![](http://id48.fm-p.jp/data/87/noirblane/pri/112.jpg)
ホウエンの南から…ジョウトまで…
別にトレーナーになりたいとは思ってなかったから…
特にジムとかには挑戦したりはしかなかった…
目的の無い旅…
でも知識だけは色々と叩き込んだ…
ジョウトではカンナにも出会ったし…
![](http://id48.fm-p.jp/data/87/noirblane/pri/113.jpg)
…それから…地元に戻り…
兄がシンオウの刑事施設へ研修も兼ねて、就職へ出たと言う事も聞いた…
それから…
地元とホウエンの境である…港をぶらついてたら…
捕まって奴隷にされて…
ミネとツガに出会い…
そこのみんなを助けようとか思いついて…
脱獄して………
今に至る………
―_ ̄‐― ̄_ ̄―‐_ ̄―_ ̄_―_‐―_ ̄‐― ̄― ̄―
ナギ:「ふぅ………((色々あったな…))」
ナギが回想に疲れ、ふと隣のベットに座っているミネに視線をやると、
彼もまた何も無い壁の方をじっと見ていた…
ミネ:「……」
ナギ:「…ミネ?………ミネこそ何考えてんだ…?」
ミネ:「……ん…?
……おいらも昔の事だす……」笑
ニコニコと笑顔で答えると、ミネはそのままゴロンと横になった
ナギ:「…???……」
ミネ:「お休みだす……」