旅支度編2

□No.25
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―――前回のあらすじ――――

不思議なテーマパーク“USB”で楽しんだ一行は、
感想を語り合いながら
満足気に船へと戻った…

――――――――――――――


船へ戻り、それぞれ入浴などを済ませ部屋着に着替えた後、
一行は客室へ戻った…


そして日が暮れたのを合図に、船はシンオウへ向かい出港する…


ナギ:「……明日の夕方頃には着くって…さっきアイリスさん言ってたな…」


ミネ:「んだ……」


ベットに横になっているナギと、その側で寝息を立てているソレイユ…

同じくミネも自分のベットに寝転んでいた…


エーベルとプッシはモンスターボールへ戻り、
ノアールは衣紋掛けの上で寛ぎ、
ヒスイとラウアはソファーでうたた寝をしている……
そんな状況だ…


ナギ:「・・・」


ミネ:「……?
…ナギ?…何か天井に面白いモンでもみつけたべ…?」


ボーっと天井の一点を見詰めているナギを、不思議に思ったミネが問う…


ナギ:「…んあ?…んー……回想してた…」


ミネ:「回想……?」

ナギ:「色々…結構昔の事……とか……」




― ̄‐_―‐ ̄_‐ ̄――_―_‐ ̄―_―_‐‐ ̄―_ ̄_


自衛隊女指揮官として活躍してた母と…
警察官である父との間に生まれた…

それが私と兄だった…


何不自由無く暮らしていた私達兄妹だったけど…





ある日…

私が10歳で…
兄が17歳だった時…

両親は…

不慮の事故で亡くなった…

私は祖母の家に引き取られ…
一時はショックで何日も寝込んだ…


父の背中を見て自分も警察官になろうと、
ジョウトへ勉強に出ていた兄も…ショックだったに違い無い…


それから4年…
ようやく立ち直った私は、近くの施設でポケモン(ラウア)を貰い、世間へ2年間旅に出た…






ホウエンの南から…ジョウトまで…

別にトレーナーになりたいとは思ってなかったから…
特にジムとかには挑戦したりはしかなかった…

目的の無い旅…

でも知識だけは色々と叩き込んだ…

ジョウトではカンナにも出会ったし…





…それから…地元に戻り…

兄がシンオウの刑事施設へ研修も兼ねて、就職へ出たと言う事も聞いた…


それから…
地元とホウエンの境である…港をぶらついてたら…

捕まって奴隷にされて…

ミネとツガに出会い…
そこのみんなを助けようとか思いついて…

脱獄して………

今に至る………


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ナギ:「ふぅ………((色々あったな…))」


ナギが回想に疲れ、ふと隣のベットに座っているミネに視線をやると、
彼もまた何も無い壁の方をじっと見ていた…

ミネ:「……」


ナギ:「…ミネ?………ミネこそ何考えてんだ…?」


ミネ:「……ん…?
……おいらも昔の事だす……」笑


ニコニコと笑顔で答えると、ミネはそのままゴロンと横になった


ナギ:「…???……」


ミネ:「お休みだす……」


 
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