遠征編4

□No.75
1ページ/4ページ


――62話からのあらすじ―――

幼い頃からの夢を見ていたナギ…
ふと目を覚ますと、そこは見た事も無い場所…
その時、背後から声が…

――――――――――――――





「おはよう」
と低く唸る様に後ろから声をかけられたナギ…

なんとなく振り返るのが怖く感じたが、ゆっくりと後ろを見た……



ナギ:「……Σ!!!???」



途端、何だか良く分からない巨大な生き物が、真っ赤な目でこちらを見ていた為、ナギは目を見開いたまま硬直してしまった…



ナギ:「………;;;」


動けない…

瞬きもしてはいけない気がして、ナギの目に涙が滲んでくる…


それに気付いたのか、巨大な生物はナギと距離を置き、話しかけてきた


「…俺は……ギラティナだ………なに…ポケモンだ…お前のよく知るな…」


ナギ:「((ポケモン…なんだ;;))」


これを聞いて、ようやく驚きから解放されたナギは、
このポケモンに今の状況について質問してみる事にした…



ナギ:「……あなたが…私をここに連れて来たの?
…私のカバンと…ポケモン達は…?」

 

ギラティナ:「……俺が連れて来た………
荷物も…お前の連れも…ここにはない……」



ナギ:「……ここはどこ?;」


よく理解する為に、警戒しながらも一つ一つ質問していく…

幸い、ポケモンの物腰は見た目によらず柔らかい…


ギラティナ:「…反転世界……破れた世界……色々言われるが……
時空と…時空との狭間にある…繋ぎ目の世界……」


だが帰って来る答えはもっと理解し難いものだった…



ナギ:「……時空の…繋ぎ目の世界…??」



ギラティナ:「…時空はいくつも存在する……この世界もいくつも……
全て複雑に繋がっている…」


じっと聞いていたナギは、
それが現実だと素直に受け止める事にした



ナギ:「………なんとなく…わかった…
…じゃあ何で私だけを連れて来たの…?」



ギラティナ:「………試す為だ……
……絆と…その…心奥!!!」

[ズガァアッ!!!]

急に叫んだと思いきや、ナギのいる足場の端を叩き割った



ナギ:「Σ!!?」


  
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ