遠征編4

□No.78
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―――前回のあらすじ――――

テンガン山へ足を踏み入れようとしたラウア達の前に、謎の男が現れ案内してくれる事となった…

しかし登山の最中、不意にクリンピュが何者かの気配に気付く…
一同はその方向へと進んで行った

――――――――――――――
◎エーベル◎クリンピュ
――――――――――――――





ラウア達は脇道を奥へと進んだ…
気が急くのかラウアの歩調が速くなる…

道は以外と一本だけで、迷う心配は無さそうだ…


しばらく行くと、
崩れ落ちた岩の山が見えて来た…



ラウア:「行き止まりか…!?」


エーベル:「いや…何かが…岩の下の隅にいる…」

クリンピュ:「ええ!さっきの気配と同じです!



ようやくハッキリと見え出した頃に、岩の下敷きになっているポケモンの姿が確認出来た…


ラウア:「…お、おい!?大丈夫か!?;;」


「………」

ラウアの問い掛けに、暝っていた目をゆっくり開けて一同を見るポケモン…






男:「ボーマンダじゃねぇか…」


クリンピュ:「あ、怪しい者じゃないですよー…助けに来たんです!」

エーベル:「……」


ボーマンダ:「…ありがたい…助けてくれ…もう…何年も…このままだ………」


ラウア:「何年も…!?」

男:「飲み食いしねぇでか!?」

ボーマンダ:「…雨水で凌いだ…」


クリンピュ:「ドラゴンポケモンはかなり丈夫なんです…
10年何も口にしなくても、水と空気さえあれば生きれます!」

エーベル:「丈夫過ぎるだろ;;」


ラウア:「とにかく退けてやろうぜ!」



そう言ってラウアとクリンピュとエーベルが、隙間の出来そうな、ボーマンダの斜め右側の岩を動かそうとする…


ラウア:「うぎぎぎ…;;
((畜生…ポケモンの姿だったらもう少し力が出せるのによ…;;))」

クリンピュ:「か…怪力ですぅう!!!!」

エーベル:「少しでもずらせば……;」


[ガゴッ…]

ラウア:「!?」

思った通りだ。
岩が上手く隙間に入ったのか、大きくズレた。

しかし、となると勿論その上の岩はバランスを失い崩れてくる

ボーマンダ:「!」

エーベル:「Σ逃げろ…!」

男:「うぉうらぁあ!!!」

男はボーマンダを引きずり出し、ラウア達も岩から飛び退いて逃げた―…


 
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