遠征編5

□No.81
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―――前回のあらすじ――――

人間の事を、悪と勘違いしていたアサナンの説得に成功したラウア達。
そんなアサナンが仲間に加わり、逆にチカと別れ、テンガン山の山頂を目指す…

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◎エーベル◎クリンピュ◎アサナン
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アサナン:「て、テンガンじゃんの…頂はぁ……;;…槍の柱と呼ば、れて…おりゅ…;;」


ラウア:「もういいぜ喋らなくて;;」

クリンピュ:「あんなにダッシュするからですよ


アサナンは意気込んで猛ダッシュしたらしいが、テンガン山の断崖にも近い坂道にはかなわず、ヘタレ込んでいた…



エーベル:「ほら…背中貸してやる…」

アサナン:「……あしゃっ!」

アサナンは素直にエーベルの背中に飛び乗った。



ラウア:「あ…そうだ……お前も名前付けなきゃな!」

ポンと手を打ち、アサナンの方を向く……


アサナン:「…名前…そうでござるな…そう言えば人間はポケモンに名前を付けるそうじゃな…」


アサナンは首を傾げながら呟く…


エーベル:「…友情の証にな…」


アサナン:「…ふむ……ならば拙者も付けてもらうでござる!」

真っ直ぐ向いたまま、コクッと頷いた


ラウア:「よし…じゃあお前はー…」

アサナン:「Σむ!?
ま、待つでござる!!…ラウアが付けるのか!?」


クリンピュ:「…それ以外どなたに決めてもらうんですか?」

アサナン:「決まっておろう!今から会いに行く拙者らのトレーナーじゃ!」

ラウア:「……俺が今そのトレーナーの代わりなんだけど…
だからこの姿になってるって話したろ?」


アサナン:「…あ、そうか…そうじゃったな…
…ならそれはそうとして…
…何故トレーナーは、この山の頂上に一人で行ったでござる?
別にそなたらと別行動せぬともよかったであろう??」


ラウア:「ああ…それ、本当の事をお前に話しとかなきゃならなかったな…」

アサナン:「Σなんと!いままでのは真実ではなかったと申すか!?」


クリンピュ:「まあ落ち着いて下さい
あの場にはムキムキな人間さんもいましたから…





アサナン:「む……そうか……」


ラウア:「とりあえず慌てず聞いてくれ…」



一同は足を止め、ラウアはアサナンへ本当の事を伝えた…
ナギがギラティナにさらわれた事を…

 
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