遠征編5
□No.82
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―――前回のあらすじ――――
テンガン山の頂上を目指していたラウア達は、アサナンの姉のチャーレムと出くわし、仲間に加える。
気付けば頂上の槍の柱は目前に…
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◎エーベル◎クリンピュ◎アーサー◎ストシア
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ラウア:「ここが…テンガン山の頂上……槍の柱か……」
槍の柱に辿り着いたラウア達は、辺りを警戒しながら歩く…
風が吹き抜ける音と砂利を踏む音…
そして微かに自分達の息使いだけが聞こえる……
そびえ立つ遺跡は風化しているのにも関わらず…異様な迫力に満ちていた…
エーベル:「…しかし俺達以外何も気配がしないが…」
とエーベルが鼻をクンと鳴らして呟く…
クリンピュ:「そ、そうですね…
でも確かにここにいるって…」
おかしいなと
クリンピュは仕切に辺りを見回した…
ストシア:「……残念だが、それは確かな情報ではないのだろう…
…誰かがここでギラティナを目撃したという噂を、確信的な情報として捉えただけかもな…」
ふうっ…
とストシアは若干呆れた顔で述べた…
アーサー:「なぁ〜んじゃ…
拙者は、そなたらをギラティナが待ち構えているもんじゃと思ってたでござる…」
ラウア:「俺もそう思ってたけど…;;」
クリンピュ:「じゃ、じゃあ私…
信じ込んでいた噂で…
皆さんに無駄足を運ばせたと言う事なんでしょうか………」
クリンピュは今にも泣き出しそうな顔で申し訳なさそうに俯く…
エーベル:「……悔やんでも仕方がない……もう一度原点に返って考えよう…」
ラウア:「そうだな……
…そんな顔すんなクリンピュ!ここまで来た事が無駄なんて思わないぜ!」
そう言ってラウアはクリンピュの前にしゃがむと、ニッと笑顔を見せた…
クリンピュ:「ラウアさん……うぅ……すみません」
ロクシー:「確かに無駄と言うのは早い…」
ラウア:「Σうお!!?」
アーサー:「Σな、何もんじゃ!!?」
ストシア:「む…」(構
突然出て来たロクシーに対し、初めて見るアーサーとストシアは思わず構えた…
エーベル:「心配しなくても大丈夫だ…
なにも仲間は俺らだけじゃない…」
アーサー:「なんと…!そ、そうでござったか…;;」
ストシア:「驚かすな…」