遠征編5

□No.87
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―――前回のあらすじ――――

窮地に立たされたラウアだったが、マスターボールを投げたナギの咄嗟の行動により一件落着した…
そして落ち着いたギラティナの背に乗り、ナギ達は元の世界へと戻る…

――――――――――――――





しばらく白い光の中を飛んでいたナギ達だが、一時するとフッと辺りに景色が広がった…


ナギ:「…ここは…どこ…?」

エーベル:「テンガン山の上空か…?」


ギラティナ:「……そうだ……」


槍の柱の上空を旋回しながら、
ギラティナは低い声で応答した…



ナギ:「Σあれ!?
…ギラティナ…姿変わった…?」

プッシ:「確かに…なんだか…短くなったわね?」

ギラティナはオリジンフォルムからアナザーフォルムへと姿が変わっていた


ギラティナ:「…反転世界以外は…こうなる……」


アーサー:「伝説で聞いてた通りでござるな!」


ナギ:「そうなんだ…凄い♪」


あのギラティナが、ちゃんと自分のした質問に答えてくれている事に、ナギは嬉しくなったのか、ギラティナの背中に手を当て優しくさすった…


ギラティナ:「…」


プッシ:「((あら…?))」

アーサー:「Σな、ナギ殿!?
なぜ優しくするでござるか?
あくまでギラティナはナギ殿を攫った者でござるぞ!?しかも拙者らを本気で叩きのめそうとまで…!」

アーサーはナギの腕からバッと離れ、ギラティナにも聞こえる様にわざと訴えた…





聞こえている筈のギラティナは黙っている…






エーベル:「……」

プッシ:「…」


ナギ:「……そうだけど…今はほら、こうやって乗せてくれてるよ?」


アーサー:「し、しかし…!」


ナギ:「…ギラティナは好奇心旺盛なだけなんだよ多分…」


ギラティナ:「…………」


アーサー:「旺盛過ぎじゃ!」

プッシ:「そうね……
ボールで捕まえたらいきなり大人しくなるなんて……また何か企んでたり…?」


ギラティナ:「…………」


エーベル:「…正直に話してくれ…でないと俺達、お前を信用できない」


ナギ:「……」


しばらく黙していたギラティナだが、
少し飛ぶ速度を落とすと、口を開いた…


ギラティナ:「…探していた…
俺が付くに相応しい器の人間を……」


エーベル:「…」


 
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