遠征編5
□No.89
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―――前回のあらすじ――――
反転世界から抜け出したナギ達…
アーサー達は、信義があるかどうかギラティナを疑っていたが、
ギラティナの口から理由を聞くと仲間として受け入れる。
そしてクロガネシティへ行こうとしたナギ達の元に、またあのフィルが現れた…
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◎プッシ◎エーベル◎アーサー
*リャオ*ハイド
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フィル:「こんな所で会うなんて…俺達気が合うのかもねー?」
ふふっと嬉しそうにナギの顔を覗き込むフィル
ナギ:「……」
そんなフィルに、ナギは冷たい視線を注いだ後、クロガネシティの方へ歩き出した…
リャオ:「あれがフィルの言ってた奴か…?」
ハイド:「ツレねぇ女だな」
あれ…?
としばらく顎に手を沿え考えていたフィルだが、やはり懲りずにナギの横に来て話し掛ける…
フィル:「…もしかしてー…賞金あげなかったのまだ根に持ってるとか?」
ナギ:「いや…」
フィル:「…じゃあ…何故二回目なのにそんなに避けるんだい?
…俺なんかナーギに悪い事したかい?」
ナギ:「逆に初対面から馴れ馴れしいのが怪しい……
てかなんか嫌…キモい…」
プッシ:「マ…ママ…^^;」
アーサー:「((い、言うでござるな;;))」
エーベル:「…;」
フィルもこの言葉には暫く黙っていたが、
何を思ったかいきなりナギの頬を引っ張った
ナギ:「Σ!」
フィル:「物怖じせずに素直に言いたい事を言えるのは感〜心…
俺も裏表の無いナーギのそーゆーとこは好きだよ?
でも、不器用な分苦労は多いだろうね」
アーサー:「あしゃ!」
ナギの頬を引っ張ったフィルの手を、パチンとアーサーが叩いた。
すっと手を引っ込めつつ、フィルはニヤっと笑う…
それに対し、ナギも負けじと、嫌味たっぷりな笑顔を返した
ナギ:「…それはどうも」
プッシ:「思ったより強敵ね^^;
((ママも強いけど))」
エーベル:「((こいつ…ケツに噛み付いてやろうか))」
ハイド:「俺ぁ…昔からフィルの側にいるが…
女にこだわるアイツを見るのは初めてだな…」
リャオ:「…確かに…」
後ろにいるコノハナのリャオと、ドンカラスのハイドは何やら物珍し気に話している
エーベル:「アイツら…」
プッシ:「そうね…思い出したくないわね…^^」
(↑60話参照)