旅支度編
□No.13
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…じっと見ていたラウアは、
真面目な顔で喜んでいる二匹に問い掛けた。
ラウア:「んで…
これから二匹共どうすんだよ?」
そしてニッと微笑む。
そんなラウアを見て、二匹はわざと呆れた表情で答えた
プッシ:「ふっ…
当たり前でしょう…?」
エーベル:「ああ。」
ナギ:「…?」
ポケモン同士のやり取りに若干戸惑っているナギの方に、
プッシが振り返った。
プッシ:「ママ♪
ポケモンの世界では名付けた人がママ(主人)なのよ?」
エーベル:「今日から俺達は親友だ。
付いて行くに決まってるだろ。」
ナギ:「…えぇっ」
ラウア:「へへっ…♪
お前等が話しの分かる奴等で良かったぜ♪」
ミネ:「…良かっただな、ナギ♪
手持ちが増えたべ。」
ナギ:「え…あの…ポケモンって…
戦って、モンスターボールで…」
ラウア:「…そんな参考書道理にしなくてもいい事はあるんだよ。」
プッシ:「あなたを見てて、仲良くなりたいなーって気持ち…」
エーベル:「ほへはひひはんはいひは…」
(↑「それが一番大事だ」)
エーベルはクロゼットの中にいくつかあったモンスターボールを二つくわえて床に置いた。
ナギ:「…いいの…?」
置かれた二つのモンスターボールを両手に持ち、二匹に問う。
二匹は深く頷いた。
ナギ:「よし、おいで!」
ナギがボールを差し出すと、二匹は赤い光線と共に静かにボールの中に収まった…。
ミネ:「興味が沸けば相手の心が知りたくなるだす…
そして心が通じ合えば友情が生まれるべ……
それは自然なのだす……自然は偉大なのだす…」
ナギ:「え?…何??」
ブツブツと呟いたミネの方を振り返るが、既にミネはいつもの笑顔に戻っていた。
ラウア:「((なんかコイツ…;;))」
ナギ:「((良く分からない人だなあ〜;;))」
とか二人が思っていると、
軽い音で部屋の扉がノックされた。
ミネ:「んー…?」
ナギ:「((アイリスさんかな…?))
はーい、どーぞー?」
[ガチャッ]
ミネ:「…あ…」
ナギ:「ザクロ…!」
*続く*