旅支度編

□No.13
2ページ/3ページ


…じっと見ていたラウアは、
真面目な顔で喜んでいる二匹に問い掛けた。


ラウア:「んで…
これから二匹共どうすんだよ?」

そしてニッと微笑む。


そんなラウアを見て、二匹はわざと呆れた表情で答えた


プッシ:「ふっ…
当たり前でしょう…?」

エーベル:「ああ。」


ナギ:「…?」


ポケモン同士のやり取りに若干戸惑っているナギの方に、
プッシが振り返った。


プッシ:「ママ♪
ポケモンの世界では名付けた人がママ(主人)なのよ?」


エーベル:「今日から俺達は親友だ。
付いて行くに決まってるだろ。」


ナギ:「…えぇっ


ラウア:「へへっ…♪
お前等が話しの分かる奴等で良かったぜ♪」


ミネ:「…良かっただな、ナギ♪
手持ちが増えたべ。」


ナギ:「え…あの…ポケモンって…
戦って、モンスターボールで…


ラウア:「…そんな参考書道理にしなくてもいい事はあるんだよ。」


プッシ:「あなたを見てて、仲良くなりたいなーって気持ち…」


エーベル:「ほへはひひはんはいひは…」
(↑「それが一番大事だ」)


エーベルはクロゼットの中にいくつかあったモンスターボールを二つくわえて床に置いた。


ナギ:「…いいの…?」


置かれた二つのモンスターボールを両手に持ち、二匹に問う。


二匹は深く頷いた。


ナギ:「よし、おいで!」


ナギがボールを差し出すと、二匹は赤い光線と共に静かにボールの中に収まった…。


ミネ:「興味が沸けば相手の心が知りたくなるだす…
そして心が通じ合えば友情が生まれるべ……
それは自然なのだす……自然は偉大なのだす…」


ナギ:「え?…何??」


ブツブツと呟いたミネの方を振り返るが、既にミネはいつもの笑顔に戻っていた。


ラウア:「((なんかコイツ…;;))」
ナギ:「((良く分からない人だなあ〜;;))」



とか二人が思っていると、
軽い音で部屋の扉がノックされた。


ミネ:「んー…?」

ナギ:「((アイリスさんかな…?))
はーい、どーぞー?」



[ガチャッ]



ミネ:「…あ…」

ナギ:「ザクロ…!」






*続く*
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ